ウェディングフォトとか、就職に向けてとか。

仕事

東京駅前のフォトスポット。

今宵もウェディングフォトを撮影中。
お幸せに。


さて、就職について。

テニススクール業界の慢性的な人手不足が
さらに悪化しているのは以前にも書いた通り。

先日、テニスコーチを養成している学校に説明会にお邪魔した。
数校に伺ったのだが、卒業生の数は10名程度。
コースそのものの学生数がそれほど多くはないのだ。

そんな未来ある若者たちに向けて会社の説明をする。
もちろん「うちの会社に来てね」の方向性なのだが、
きっとどんな会社なんてのは説明だけではなかなか分からないはず。
最終的には、ぜひ一度見学に来てくださいということになる。

校風の違いはあれど、皆、それなりに反応を見せて聞いてくれたのだが、
実際に社会、テニス界に出るにあたって、必要な情報って何だろうと考えた。


きっと彼らは就職先に困ることはない。
「どうしてもここじゃないと」でなければ、きっと働き口はある。
どこのスクールも人手が欲しいからだ。

では、どうやって行き先を決めるのか。

多いのは、現在アルバイトをしているスクールにそのまま入るパターンだろう。
慣れた職場だし、雰囲気も分かっているから、お互いに安心だ。
そういう意味ではスクール事業者も学生のスタッフ獲得は重要。

もちろん、アルバイト先と別のスクールに就職するパターンもあると思う。
ちなみに、ウチの会社の新入社員は全員、
レックテニススクールでのアルバイト経験はない。
会社説明会に来て、面接を経て入社というパターン。
これはめずらしいというか、採用活動が上手くいったケースかもしれない。


話を戻す。
おそらく学生さんから見ればどこのスクール事業者も同じに見えるだろう。
総合スポーツクラブ系で大きな会社だなぁとか、
1箇所だけでやってるのかとか、その程度の違いしか
ぱっと見は分からないような気がする。

じゃあ、どこでも良いのかっていうとそんなことはない。

会社によって方針もキャリアパスも違うし、そこが大きくずれていると、
自分の思い描いたビジョンとの乖離が大きく、結局辞めることになる。

ずっとコーチ(オンコート)で身を立てたいのか、
選手活動も並行して続けていきたいのか、
まったくテニスと関係ない部署に異動になっても良いのか、
コーチの専門スキル以外のことも身につけたいのか。
はたまた、独立して自分でやりたいのか。

ビジョンへの道筋があって、出来る限り近道な会社を選ぶのが良い。
とはいえ、最初にやらせてもらえる仕事は限定される。
数ヶ月〜数年は、何も出来ない赤字社員だから仕方ない。
まず下地をつくる段階のそこを享受出来ないと話にならないのは当然。

とにかく、自分がどうなりたいか、そのためにはどこに。
そんな目を持って働き先を決めて欲しいなと思う。

つまり大前提として、ある程度のビジョンを持っていないと
会社も選びようがないってことだ。


ワタクシの場合。
某大手スポーツクラブチェーンの本部勤務を辞めて、
テニスコーチになろうと決めた時に考えたこと。

おそらくテニスコーチとしての旬は40歳くらいまで。
あとは緩やかにパフォーマンスは落ちていくだろう。
パフォーマンスが落ちていくのに給料が上がっていくのはおかしい。
自分が経営者だったら、ピークを過ぎたコーチのフィーは下げたいはず。

コーチとしての技量だけで勝負したら、収入のピークは早く、以降は低くなる。
ならば、年齢や体力に依らない何らかのスキルを持ったコーチにならないと未来はない。
そのためには・・・そうだ!マネジメントの出来る人になろう。
使われるより使う側にならないと。


25歳の時に思ったことだから、間違いもたくさんある。
コーチのピークが40歳ってのも違ってた。(結局、人による)

ただ大きな方向性は合っていたと思う。
そこに多くの幸運な出会いがあって、思った方向に行けている。(たぶん)
最後の最後までそれが正解かは分からないが、ビジョンは必要だと思う。

だから、何となく「テニスコーチでやっていく」のではなく、
この業界でどんな生き方をしたいのかを考えて欲しい。

今の知識と頭で考えたことで良いと思う。
現実と現状にぶつかって、嫌でも微調整を余儀なくされるし、
素晴らしい出会いによって、方向性がガラリと変わるかもしれない。
ただ、最初から何もないところに意識変革もパラダイムシフトもない。

どう生きていきたいかは、年齢を問わず
悩み考えておいたほうが良いんじゃないかな。

てなことを、ストレートに学生さんに言えるわけもないので、
業界の話的なオブラートに包んで話をしてみた。
未来のある皆さん、頑張ってください。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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