思ったより、ずっと素直だった。|Wilson DEFYER 100 V1レビュー

テニス

インカレインドアが開幕した。

今年はインカレ(アウトドア)とインカレ室内の日程が入れ替わった。
あまりの暑さに8月の四日市での開催は無理という判断らしい。
実際、昨年のインカレもヒートポリシー適用で日中はほとんど試合が出来なかった。
選手も大変だし、応援も過酷。
良い判断ではないだろうか。

インカレインドアは有明で開催中。
ぜひ足をお運びください。

さて、ウイルソン話題の新製品。

ブラックコスメモデルで話題を引っ張って、満を持して出たのがこの真っ赤なモデル。


シャフトの白ラインがアクセント。

くやしいほどにカッコいい。

Wilson DEFYER 100 V1

■フェイスサイズ:100平方インチ
■ウエイト:300g
■バランス:315mm
■ラケット長:27インチ
■ストリングパターン:16本(縦)x19本(横)
■フレーム厚:23.75-25-23mm
■グリップ:G2,G3
■価格:オープン(実勢価格 ¥35,200税込)

ウイルソン期待の新シリーズである。

正式な機種名は、DEFYER なのだが、ファーストモデルのみRED LINEと入っている。
このあたりの特別感の演出はさすが。

で、このラケット、何系かというとスピン系モデル。

コンセプトは、「攻めのスピン」
重さと深さのあるボールで主導権を握るパワフルなスピンを求めるプレーヤーにということらしい。

現代のプレースタイルにおける低弾道の高速スピンボールというのは、
バボラのニューPURE AEROでも押し出されたコンセプト。
それをウイルソンはどう味付けしたのか、興味がもたれるところである。

早速、打ってみた。

第一印象は、「思ったより素直」。

もっとガツンとクセのあるスピン系かと思っていたのだが、意外なほど扱いやすい。
もちろんスピンはよく掛かるのだが、「勝手に掛かる」というより、自分が振った分だけ素直に応えてくれる感じだ。

最近のスピン系ラケットは、少しラケット任せでもボールが持ち上がるものが多い。
そのぶん、人によっては飛びすぎたり、逆に収まりすぎたりと好みが分かれる。

DEFYERは、その中間。
しっかり振ればスピンが掛かる。
でも、フラット気味に叩けば、そのまま伸びていく。

この切り替えが非常に自然なのだ。

特に良かったのはバックハンド。

両手バックでクロスへ振り抜くと、ボールの伸びと落ち方が気持ちいい。
高く跳ねるというより、相手コートでグッと伸びるような弾道。
なるほど、「攻めのスピン」というネーミングも納得である。

ボレーも思った以上に悪くない。

フレーム厚を見ると少し弾きが強そうな印象を受けるが、タッチは意外とマイルド。
ネットプレーでも違和感なく使える。
最近の「後衛専用機」という感じはあまりしない。

サービスではスライスサーブが好印象。
回転量が増え、コースを狙いやすい。
フラットサーブも十分スピードは出るが、このラケットはやはり回転を武器にゲームを組み立てる方が持ち味が生きそうだ。

一方で、誰にでも合うかというと、そうでもない。

コンパクトなスイングで楽に飛ばしたい人には少し物足りないかもしれない。
逆に、自分から振っていくプレーヤーほど、このラケットの良さは分かると思う。

最近のラケットは、それぞれのキャラクターがかなり明確になってきた。

「パワー系」
「コントロール系」
「スピン系」

その中でDEFYERは、スピン系でありながら操作性を犠牲にしていない。
ウイルソンらしい、どこか上品さを感じる仕上がりである。

正直、この赤いカラーリングだけで試打したくなる一本。

性能だけでラケットを選ぶ時代ではない。
「使いたくなるデザイン」というのも、立派な性能だと思う。

そして、このDEFYER。
見た目だけでは終わらなかった。
なかなか完成度の高い一本である。

…それにしても、最近のウイルソン。
SHIFT、BLADE、CLASHに続き、このDEFYER。
選択肢がどんどん増えてきた。

ユーザーとしてはうれしい悩みだが、試打するたびに、「これ、一本欲しいなぁ」と思ってしまう。
困ったメーカーである。

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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