麺だけ焼きそば

このパターン、けっこう好き。
食べてないけど。
さて、人と会った時に、
まず相手との「上下」を確認する人がいる。
どっちが上なのか。
どっちが下なのか。
年齢なのか、役職なのか、会社の規模なのか、実績なのか、収入なのか。
何を基準にしているのかは分からないけど、とにかく最初にそこを決める。
そして一度決まると、その関係はなかなか動かない。
上だと認定した人には、ちゃんと下から接する。
下だと認定した人には、絶妙に上から接する。
この「絶妙に」がポイントである。
露骨に威張るわけじゃない。
そんなに分かりやすくはない。
でも、絶対に譲らない。
言葉の端々だったり、
誰が先に連絡するかだったり、
誰が誰にお願いするかだったり、
会食の席だったり、
何かを決める場面だったり。
ほんの小さなところに、「ワタシのほうが上ですよね」が顔を出す。
なかなか芸が細かい。(笑)
人間関係の物差しが一本しかない
たぶん、こういう人にとって、人との関係性を測る物差しはとてもシンプルなのだ。
上か、下か。
尊敬できるか。
一緒にいて面白いか。
自分にないものを持っているか。
何かを一緒につくれるか。
お互いに助け合えるか。
そういう尺度より先に、「この人は自分より上なのか、下なのか」が来る。
だから、同じ役職なら会社の規模を比べる。
会社の規模が同じなら年齢を見る。
年齢も近ければ実績を見る。
なんとかして勝負をつける。(笑)
もちろん、社会には上下関係がある。
会社なら社長と社員がいるし、上司と部下もいる。
スポーツなら監督、コーチ、選手がいる。
組織を動かす以上、役割としての上下や権限の違いは必要だ。
ワタクシも、そこを否定するつもりはまったくない。
問題は、
役割の上下と、人間としての上下を混ぜてしまうこと。
ここなんじゃないかと思う。
役職が上だから、人間として上ではない
社長には社長の役割がある。
部長には部長の役割がある。
現場スタッフには現場スタッフの役割がある。
意思決定権も違うし、責任の大きさも違う。
でも、それはあくまで組織上の役割だ。
社長だからテニスが上手いわけではない。
部長だからSNSに詳しいわけでもない。
ワタクシが偉そうな肩書きを持っていたとしても、経理の仕訳を完璧にできるわけではない。
むしろ怪しい。(笑)
だから仕事では、それぞれの専門性を持ち寄る。
経営者が現場スタッフに教えてもらうこともあるし、
ベテランが若手に教えてもらうこともある。
コーチが選手から気づきをもらうことだってある。
これが普通だと思う。
ところが「上下」が人間関係の基本になっていると、これが難しい。
下だと思っている人から教えてもらえない。
下だと思っている人に頭を下げられない。
下だと思っている人の意見によって、自分の考えを変えられない。
なぜなら、それをやった瞬間に、
自分が下になったような気がするから。
それではパートナーにはなれない
仕事をしていると、取引先、外部パートナー、コンサルタント、専門家など、社内の上下関係では説明できない人たちと一緒に仕事をする機会が増える。
ここでは「どっちが上か」は、ほとんど意味がない。
発注側が偉いわけでもない。
受注側が下なわけでもない。
お金を払う側が上でもなければ、専門知識を持っている側が上でもない。
それぞれ違うものを持ち寄って、
一人ではつくれない成果を、一緒につくる。
これがパートナーシップだと思う。
だから本当に良い仕事をする人ほど、必要に応じて立ち位置を変えられる。
ある場面ではリーダーになる。
ある場面では専門家に任せる。
ある場面では若い人の意見を聞く。
分からなければ「分からない」と言う。
間違っていれば「それはあなたのほうが正しい」と言える。
上になったり、下になったりしているわけではない。
目的に対して、自分の役割を変えているだけなのだ。
「誰が上か」ではなく「何を成し遂げるか」
組織でも同じだと思う。
強い組織は、上下関係がない組織ではない。
責任者はいる。
意思決定者もいる。
最終的に誰かが決めなければいけない。
でも、役職や年齢に関係なく、「この件は彼が一番詳しいから任せよう」と言える。
「それ、ワタシよりあなたのほうが得意だから教えて」と言える。
「その考えのほうがいいね」と言える。
そんな関係がある。
逆に、誰かの意見を採用することが「負け」になってしまう組織は弱い。
会議なのに勝ち負けがある。
提案なのにメンツがある。
正しいかどうかより、誰が言ったかが重要になる。
これでは、組織のエネルギーが成果ではなく序列維持に使われてしまう。
もったいない。
横に並べる人
これから仕事をするうえで、大切なのは、
横に並べる人かどうか。
なのかもしれない。
年齢も違う。
役職も違う。
会社の規模も違う。
経験も収入も実績も違う。
それでも、何かを成し遂げる時には横に並べる。
必要なら自分が前に出る。
必要なら相手を前に出す。
必要なら後ろから支える。
そこに「どっちが上?」という確認作業はいらない。
なぜなら、見ているところが違うからだ。
上下を気にする人は、相手を見ている。
パートナーになれる人は、一緒に目指す先を見ている。
仕事でも、組織でも、人間関係でも。
誰が上かを決めることにエネルギーを使うより、一緒に何を成し遂げられるか。
そっちを考えられる人と仕事をしたい。
たぶん、そのほうが圧倒的に面白い。
そして、良い仕事って、だいたいそういう関係から生まれるのだと思う。
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