激荒れとか、プロテストとか。

テニス

海沿い特有の暴風。

まっすぐ走るのも大変なくらい。
そういう日は富士山がきれいに見えるのだ。

さて、大阪2日目はプロテスト。

日本プロテニス協会に新規入会する方、アップグレードを目指す方に
規定のテストを受験していただき、判定する。

昨日に引き続き、C’sラケットクラブへ。

本日合流のテスターと会場準備。

バナーの並びも指定があるので、確認しながら貼る。


テスト開始。

写真はその前のテスターのウォーミングアップ。
デモンストレーションもやらないといけないので。

科目が多いので、テストはほぼ1日がかり。
受験生も疲れるけど、テスターも疲れる。

受験生にはテスターは怖く見えるのだろか。
まあ、自分の生業に関するライセンスを判定する人だから怖いよね。

でも、ここ十数年、テスターの方向性も整理され、
受験生に無用なプレッシャーを与えることはご法度になっている。
話し方も優しいし、判定中の表情にも注意を払う。
受験生に何らかのアドバイスを求められた際も、
どんな言い方でどこまで喋って良いかも決められているのだ。

つまり、これから入会して仲間になる方をお迎えすると考えるということ。
当たり前のことなのだが、入会に必要なテストの段階だから、
関係性は受験生とテスターというのが難しい。
普通に振る舞うだけでも受験生は萎縮する可能性も高いから慎重さが求められる。
あくまで優しく紳士的に、しかし判定は厳格にということである。

ワタクシが入会した頃の昔のテスターは本当に怖かった。
プロテニス協会のメンバーもテニス界において高名な方ばかりだったし、
その中でテスターをされている方だから、雲の上の方ばかりだったから、
どこぞの馬の骨のワタクシなんかは眼中にない。

テストでも終わってから、アドバイスを頼んでもいないのにボロクソ言われた。
あれが出来ていなかった、これが出来ていなかった、中身がない等々。
実際、そうだったかもしれない。
いやそうだったんだろうけど、そんな言い方はないだろうと。

言ったテスターは間違いなくそんなことは覚えていないが、
こっちは誰に何を言われたかは今も覚えているし、一生忘れない。
いつかぶん殴る。
それだけテスターの存在は大きいのだ。


それじゃダメだよね。体質を変えるべきという動きがあって、現在の体制になった。
今、テスターがそんな振る舞いをしたら、あっという間に資格停止になる。

テスターは長期のトレーニングを受けてやっと認定をもらえる。
それだけ責任があるということだ。

そして最終的には人間性だと思う。
受験生を見下すような態度はあってはいけない。
別にテスターが偉いわけではないのだ。
判定システムについてトレーニングを受け、正しく判定が出来る人というだけ。

現場でレッスンをしたら受験生の方が良いレッスンをするかもしれないし、
人気のあるコーチかもしれない。
テスターというのは上等なコーチではなく、「役割り」に過ぎないのだ。

だから、テスターの選出には慎重にならざるを得ない。
勘違いがあると、双方が不幸になるし、協会の体質も問われるからだ。

ということで、今回も緊張のテストを終えた。
結果が出た方もいるし、残念だった方もいる。
テスターは心の中で「受かってくれ〜!」と思いながら採点している。
上手くいかなった方は次回頑張ってほしい。

みなさん、お疲れ様でした!
さあ、移動しようっと。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP