復刻堂とか、イエスマンとか。

仕事


新しいもの見たらとりあえず買っておけって、婆ちゃんが言ってた。(ウソ)

「復刻」って言葉に弱いワタクシ。


さて、まあまあ損な性格かなと思う。

昔から「あなたはサラリーマンは無理ね」と母に言われてきた。
つい先日まで長らくサラリーマンをやって来たんだけど、ねぇ。

例えば・・・
上司に「どう思う」と意見を求められたとする。
たぶん上司はこういう答えを期待しているのだろうなってことはわかる。
ようするに、自分の意見に賛同するだろってことだ。

分かりやすく「自分はこう思うが、キミはどう思う?」と聞かれる場合もある。
完全に「もちろんキミもそうだよね」パターンだ。

はっきり言われも、言われなくても、
どんな答えを期待されているかってのはまあ大体分かる。

期待された答えがわかっていながらも、自分の意見を言う。
同じ意見ならことは簡単だけど、違っていても自分の意見を言う。
たぶん上司はあまり愉快ではない。
なぜ「自分もそう思います」と言わないのかと。


「上がそう言うから」
「上が決めたことだから」
自らの意見を挟まず従うタイプもいる。

残念ながらワタクシにはそれがうまくできない。
「上が決めたこと」は事実だが、正当性の裏付けとは別の話。
「なぜそう決まったのか」を聞かないと動けない。
いや、動きたくない。

部下に「社長が言ってるからさ」とは言えない。
自分も納得してその方向性を徹底したいし、
トップの意向、会社の方向性を正しく全員に浸透させたい。

そのためには真意を聞きたいし、決めるまでのプロセスでは
意見を言いたいし、聞かせてほしい。


決めるまでにはたくさんの意見があって然るべきだ。
とことん意見交換をして、最後に何らかの形で決まったら、
仮にそこまでは反対意見だったとしても、組織の決定だから、
それを皆に理解、賛同し、動いてもらう努力をすべきだと思う。

だから、初期段階でもその過程でも違うと思えば「私はこう思います」言う。
そこを最初から飲み込んで「YES」で動いてしまうと、
すべきことの本質を皆に伝えられないし、自分の納得度が低いままだと
たぶん心が入った仕事が出来ないと思うから。

コーチになりたての頃にお世話になった方に
「当たり前だと思わずに、まず自分の頭で考えろ」
「当たり前のことも、本当かなと一旦疑ってみろ」
と言われた。

たぶんそれを刷り込まれていることもあるのだと思う。


上司だから間違わないということはない。
トップも間違いはある。
ただ、そこまでの経験や実績から正解率は高いと思う。
でも、違うんじゃないかなということはあるはず。

だから、ただただ「御意」ではなく、本意を聞きたいし、
意見を聞いてほしいと思う。
その方が方針に心が入ると思っている。

たぶん、すぐに「YES」という人間の方が使いやすい。
「意見は言うべし」と言うが、それは建前だったりする。
たぶん反対意見を言われたら面白くない。
人間だもの。(笑)

「その理由を教えていただけますか」
「ここは私はこう思うのですが」

面倒なヤツだから、あまり好かれないと思う。
だから出世しない。(苦笑)


組織の中間的な位置というか、リーダー的なポジションの役割は
トップ、組織の意向を全体に浸透させることだと思う。
お題目ではなく、全員がしっかり腹に落として納得して動けるようにすることだ。
そのためには自分がそれを信じられないと無理。

「社長が言ったから(やって)」という上司の指示を納得できる部下は、
きっと何も考えていないのだと思う。
そういうタイプは扱いやすいけど、「使えないな」と思う。

トップの意向を本気で皆に伝えることができないなら、
リーダーを降りるべきだと思う。
それが出来なくなって前の会社は辞めた。

聞かれて「私の意見はちょっと違います」というより、
「はい」のひと言のほうがことは簡単に進むのはわかっている。
イエスマンタイプのほうが重用されるかもしれない。
損かもしれないけど、やっぱりそれは違うんだよなぁ。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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