Googleクチコミ施策の落とし穴|景品で評価を集めてはいけない理由

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海沿いの大きな駐車場。

中継車が停まっていた。
GWイベント用かな。
時代は有線じゃないのね。

さて、どこのお店だったか覚えてないけど。

こんなPOPがあった。

Googleマイビジネスへのクチコミ投稿のお願いである。

感想を書くと景品がもらえるらしい。

ということで、これは景品表示法のステルスマーケティング違反である。
もちろんGoogleのポリシーにおいても明確に禁じられている行為なので、
場合によっては、アカウントを停止される可能性もある。

にもかかわらず、こうした施策が現場レベルで“なんとなく良さそう”という温度感で
実施されているケースは、残念ながら少なくない。

なぜ起きるのか。

理由はシンプルで、「クチコミ=集客に効く」という理解だけが先行し、
その“質”や“取得方法の適法性”まで設計されていないからだ。

確かに、クチコミは強力なマーケティング資産だ。
第三者の評価は、広告よりも信頼される。
これはどの業界でも共通の原理である。

しかし、その信頼は“自然発生的であること”が前提条件だ。

インセンティブを付けた瞬間に、それは「顧客の声」ではなく「誘導された評価」になる。
つまり、価値の源泉そのものを自ら毀損してしまっているわけだ。

ここで一度、冷静に考えたい。

短期的に★の数を増やすことと、長期的にブランドの信用を積み上げること。
どちらが事業にとってリターンが大きいか。
答えは明白だろう。

では、どうすべきか。

やるべきことは、実は地味だ。

・顧客体験そのものの質を上げる
・満足度の高い顧客に、自然な形でクチコミを依頼する
・ネガティブなフィードバックにも誠実に向き合う

これだけでいい。

特に重要なのは「依頼の仕方」である。
例えば、会計時に一言添えるだけでもいい。
「もしよろしければ、率直なご意見をGoogleでいただけると励みになります」

これで十分だ。

景品も、条件も、操作もいらない。
むしろ、そういった“余計な装飾”を削ぎ落としたほうが、
結果としてリアルな評価が集まりやすくなる。

ということで、ある居酒屋のモバイルオーダー画面。(最近増えたよね)

これはあり。
というか、こういう運用が企業姿勢に出る。

ビジネスは、信頼の積み上げでしか成長しない。
クチコミは、その信頼の可視化装置だ。

だからこそ、近道に見える手法ほど、一歩引いて疑うべきだ。

派手な施策よりも、正しい積み重ねを。
結局のところ、それが一番効率がいい。

ちなみに、Googleマイビジネスが重要な理由については、また今度。

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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