イルミネーションとか、プロとか。

仕事


まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!

 

今年も新宿サザンテラスのイルミネーションがはじまった。
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ここはワタクシの通勤路。
本社勤務の日はこのイルミネーションの中を帰宅することになる。
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毎年のことながらとてもキレイ。
そして毎度ことながら、誰と一緒に眺めるでもなく
「今日も遅くなちゃったあぁ」と一人寂しく早足のワタクシ。
泣いてないよ。

 

さて少し前の話だが、全日本テニス選手権で福井プロにお会いした。

立ち話だが、色々とお話しさせていただいた。
もちろんどこかに座って話し込むような仲ではないのだけど。

「日本リーグ出場、おめでとうございます」から始まり、選手の話になった。
この全日本を見ての話、選手たちの練習の話、試合の運び方の話等々。
そしてTeam REC所属の選手たちのことも気にかけていてくれた。

プロとはどういうものか。
さらには所属先やスポンサーとはどのように振る舞うべきか。
そんな話になった。

言うまでもないが、福井さんはプロであある。
身分のことではない、本当の意味でプロだ。

技術、試合、戦歴、振る舞い、礼儀、パフォーマンス、
すべてがプロ中のプロだと思う。

現役時代に見せていただいた試合はどれも素晴らしかった。
福井さんが試合を投げたり、諦めたりしたところは一度も見たことがない。

仮に負けたとしても、「福井さんが負けるんだからしょうがない」と思った。
いつも全力のプレーだからだと思う。
そして、負けてもくさった態度を取ることなどは絶対になかった。

その頃のワタクシは福井さんとは面識もなく、
視界の片隅にも入らないような存在だったと思うが、
それだけに福井さんの試合を食い入るように見ることが出来たし、
プロ選手の福井さんそのままを見ることができた。

つまりすべてのテニスファンに福井さんは同じ態度だったし、
試合後は、勝とうが負けようがサインに応じ、
ファンの方々と話をされていた。

 

現役引退後はイベントなどで引っ張りだこの福井さんだが、
プロとしてのパフォーマンスはますます上がっていく。

全力のプレー、アドバイス、トーク。
一瞬にして参加者の心をつかみ、中に入り込む。
戦歴や技術ということではない、偉そうにもしないし俺様でもない。
福井さんならではのキャラクターとして場をつかんでしまう。

主催者側、来ていただく方は、福井さんに来ていただけば間違いない、
どんな状況でも参加者は必ず満足してくれるという安心感を持てる。
まさしくプロの仕事をされる。

さらには一度会った人を忘れない。
たった一度、一緒にイベントをさせてもらっただけでも
次に会った時には名前で呼び、話しかけてくれる。
こちらからご挨拶に行かなければいけない所を福井さんからである。

福井さんほどの方なら、毎日たくさんの人と会うだろうし、
自分などはその中の一人どころか、あっという間に記憶から消去だろうと
お声をかけるのを躊躇してしまい、ご挨拶のタイミングが遅れる。

そんな時、福井さんから先制攻撃でのお声がけ。
しかも名前まで呼んでいただける。
そりゃぁ、感激しないわけがない。

パーティーでさっき名刺交換した人すら忘れる
ワタクシには決定的に欠落している部分である。
反省。

プロというのはプレーだけではないということを
自ら表現されているプロがまさしく福井さんだと思う。

 

そんな福井さんとの話。

「勝っても負けても応援したくなる選手を仲間に迎え入れたい」
そんなことをワタクシが言った。

福井さんは「それがプロということ」とおっしゃった。

現役のプロはプレーが仕事。
そして勝つことが成果。
それは当たり前。

しかしプロは見られることも仕事。
応援してもらえることも成果。
それが本当のプロ。

それは試合態度やプレー。
練習の態度、オフコートの態度、すべてを含む。
もっと言えば、プライベートも試合に出る。
プロ選手として節制し、正しい生活を送っているかということ。

さらにはスポンサーやファンへの対応もプロでなければいけない。
ためブロさんのところの選手は、試合会場でためブロさんたちを探して挨拶に来る?
試合後に「ありがとうございました」と挨拶に来る?

プロなら当たり前のことが出来ていなかったら契約をしてはいけない。
そして一緒に頑張ろうと思った選手がそれをできていなければ教えてあげるんだよ。

それが彼らをプロにしてあげるということ。
それはスポンサーや所属先の責任だし、
ためブロさんたち、業界の大人としての責任なんだと思う。

スポンサーだからと偉そうにすることもないと思うけど、
プロだからとサポンサーが遠慮しちゃいけないんだ。
ビジネスとして大人として、社会として教えてあげてほしい。
その責任を負うこともスポンサーの覚悟だと思う。

若いうちはなかなかそれが見えないし、分からないことも多い。
しかし、みんなプロにならなきゃいけない。
テニス界の先輩として、ためブロさんにもレックさんにも
そのための役割も担ってほしいと思う。

そんなことを教えていただいた。

プロ中のプロ、福井さんが言うからではなく、
プロ選手たちと関わる中で試行錯誤や色んな思いがある中で
すっと腹に落ちるお話だった。

ちなみにTeam RECの選手たちは、必ず挨拶はするし、
試合後のお礼も欠かさない。
遠征先からは毎日メールで報告が来る。
試合がない日でも「今日は練習とトレーニングをしました」とメールが来る。

そんな選手だから関わっているのも事実。
正直言って、見る試合すべて勝って欲しいと思うが、そうもいかない。
しかし、応援出来る選手であることもとても大事。
Team RECの選手はそんなプロであって欲しい。
頑張ろう。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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