モノ作りということ

ボートのエンジンの始動は、車と同じようにイグニッション(キー)を回す。
エンジンが掛かると、ピー!と作動確認音が鳴る。

先日の釣りの時、キーを回してもセルが回らなかったり、
エンジンが掛かって走り出してからも
何度もピー!ピー!と始動時の音が鳴ったりした。

電気系がおかしいらしい。
騙し騙しで釣りを終え、仲間とともに電装部をチェック。
バッテリーとケーブルの接続部があやしいということになった。

バッテリーとケーブルの間には過電流を防ぐブレーカーがある。
Dsc_8853

これがそのパーツ。
過剰な電流が流れると、横の黒いポッチが飛び出して電流を切る。

そしてブレーカーとバッテリーを繋ぐのが、このパーツ。
Dsc_8854

見ての通り、サビサビである。
これでも接点復活剤とワイヤブラシで磨いた後だ。
初めがいかに錆びていたかってことだ。

とにかくこれでは通電しない。
この錆びたパーツのせいで、電気が流れたり切れたりしていたのだろう。
ここを交換、通電させれば、おそらく直るだろう。

しかし、アメリカ製のボートパーツなんぞ、そのへんにあるわけが無い。
いくつかのホームセンターを見て回ったが、似たようなものも
代替になるようなものも売っていない。

とあるホームセンターの電気部品コーナー。
いかにも詳しそうな店員さんに相談。

 「このパーツが欲しいんですけど」

 「なんですか?これ」

 「ボートのパーツなんです。バッテリーに通電させたいんです」

 「ウ~ン、これは無いなぁ」

そんな会話をしつつ、さすがプロ、代替案を出してくれた。

 「じゃあ、O型端子とケーブルでつなぎましょう」

ということで、O型の圧着端子を選ぶ。
ところが、こういう小物は袋売り。
ワタクシが必要なのは各サイズ1個ずつだ。

  「ばら売り無いんですか?」

  「スミマセン、無いんです」

仕方が無いので、袋買い。

Dsc_8857_2

まあ、300円くらいだし、いつかまた使うかもしれない。

そして、端子同士を繋ぐケーブル。
これもメーター売りである。
しかし、必要なのは5センチほど。
さすがにかわいそうだと思ったのか、プチッと5センチほど切って、
「これは差し上げます」だって。
サンキュ~!店員さん。

そんなで作ったのが、このパーツ。
Dsc_8859_2

で、組みあがり。
Dsc_8860_2

見れは、「何だこんなもの」って感じだが、
これが無いとボートが動かない。
無駄な部品はひとつも無いのだ。

そしてここに到達するまでには、端子の径からケーブルの太さ、
専用の作業工具まで、いくつものプロセスがある。
それだけにこれを組み上げ、取り付けて
エンジンを掛けた時の感動は大きいのだ。

そんなこんなの面倒なプロセスは非常に楽しい。
子供の頃にプラモデルをつくった楽しさに通じるものがある。
やっぱり、男子はものをつくってナンボだなとか思ったりする。

そしてここにもモノ作り男子が。

Dvc00056_2

和田コーチである。
ワタクシの車のバックカメラの取り付けだ。

Dvc00058_2

センターコンソール外しまくりの、ケーブル引きまくり。
さすがにこれはワタクシには無理。

すったもんだの挙句、無事に取り付け完了。

Dvc00059_2

ありがとうございました。

とにかく、自分の腕でモノが出来たり、直ったりって面白い。
色んな工具を触っているだけでも楽しいし。
男にはそういうDNAがあるのかな。

ということで、こんな本を買った。

Dsc_8866

モノ作りのこだわりがコミカルに書かれていて、非常に面白い。

そしてここにもモノ作りの応援団が。

「モノ作りがカッコイイと思える会社へ  工具JP」

こちらは主にプロの工具。
ワタクシのちんけなモノ作りはどうでも良いが、
やっぱり日本のモノ作り産業には
頑張って欲しいと思ったりするのである。

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