ロンバケ

「ロンバケ」と言えば、TVドラマの「ロングバケーション」だ。
ロンバケ現象なんて言われるくらいヒットした月9ドラマ。
木村拓也のドラマ主演デビュー作だとか。
もう13年も前のドラマなのか。

その「ロンバケ」が再放送中。

    サブイ・・・

台詞とか演技とか、なんだか観ていて恥ずかしい。
なんだろう?このこっ恥ずかしさ。

別にハマって観てたわけじゃないが、
当時のほうがまだ直視出来たような。
あの頃は、キムタクも山口智子も「雰囲気のある演技」として
受け入れることが出来たのか?
今はちょっとしんどいかな。

キムタクの演技って、この頃から変わってないのね。
きっと、キムタクは不動の「キムタク」たる存在なんだろう。
キムタクが役柄に合わせるというよりも、
役柄がキムタクに擦り寄るべきみたいな。
それだけビッグな存在ってことか。

プロデユーサーは、「踊る大走査線」や「ビーチボーイズ」の
フジTVきってのヒットメーカー、亀山千広氏。
まあ、とにかく売れ線をつくるのが上手い。
ライムスター宇多丸氏の「世界の亀山モデル」という
言い回しがまさにピッタリの名プロデューサーだ。
そりゃ、出世もするわな。

ってことで、その時の時代感をガッチリ捉えたドラマほど、
時間が経てば違和感いっぱいってことを感じたりしたのだった。

さて、CDを買った。

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A LONG VACATION  from Ladies

大滝詠一の同名アルバムのトリビュート盤。
大貫妙子、金子マリ、今井美樹などがカバーしている。

こちらがオリジナルアルバム

81年の名盤中の名盤だ。

レコードの溝が擦り切れて裏面に針が出るんじゃないかってくらい
生涯で一番聴いたレコード(当時)かもしれない。(大げさ)
無人島に何かひとつ持っていくものって言われたら、
迷わずこのアルバムを選ぶだろうってくらい。
(生き延びられません)

何は無くとも、「A LONG VACATION」ってくらい、
とにかく大好きなアルバムなのだ。

で、Amazonでこのトリビュートアルバムを見つけ、題名だけで迷わず購入。
ワクワクしながら聴いた。

    ガッカリ・・・・

何だこりゃ?
そりゃ、オリジナルを越えるなんてことは、
100%あり得ないのは分かっている。
それほどの名盤だから。

でも、テイストくらいは感じさせるとか、
こんなアレンジでこんな解釈もあるのかって新鮮さを出すとか、
それくらいのことはして欲しかったと思う。
ただ、アレンジで変えてへんてこな歌い方させただけじゃないか。

かの井上鑑氏がプロデュースしてるんだよね、これ。
うむ~・・・、もうちょっと何とかならなかったかなぁ。
大貫妙子も金子マリも良さが出てない気がするよ。
(偉そうでゴメンなさい)

名盤であればあるほど、カバーって難しいんだなって
あらためて思った一枚だった。
やっぱり、「A LONG VACATION」は大瀧詠一で聴けば良いのだ。
許されるのは、「さらばシベリア鉄道」を歌う太田裕美だけだ。

でも、ワタクシ的には絶対に許せない、
金沢明子の「イエローサブマリン音頭」には
大瀧詠一も絡んでるんだよなぁ。
まあ、あれよりは1万倍マシか。

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