YONEX S-Fit3 インプレ!

デルポトロ、優勝かぁ。

第3セット途中くらいでTV観戦をあきらめて家を出た。
そのままフェデラー優勝だろうと思っていた。
日課のトレーニングを終えて、ライブスコアを見たら
フルセットにもつれ込んでいた。
しかも、5-2でデルポトロがリード。
そしてそのまま優勝。

スゴイ試合だったんだろうな。
トレーニングも仕事もサボって観れば良かった。
ちょっと後悔。

澤村コーチはデルポトロのテニスが好きではないらしい。
理由を聞いたら、「あの身長ゆえの打ち方だから」だそう。
単に自分も身長が欲しいってことらしい。(苦笑)

さて、インプレ。

Dsc_017509

YONEX S-Fit3
Dsc_0177009

■フェイスサイズ: 105平方インチ   
■ウェイト: 275g
■ラケット長: 27,25インチ
■フレーム厚: 26-28mm
■バランス:  335mm
■ストリングパターン   16×19
■価格: 33,600円(税込)

先日の展示会で発表されたヨネックスの新製品だ。

Dsc_018009

このシリーズにも搭載されているダブルシャフト、
ウイルソンのFXシリーズで周知された感があるが、
ヨネックスからのリリースのほうが先である。
ウイルソンからリリースされた数のほうが半端じゃなく多かったので、
ウイルソンが先鞭のように思えるだけだ。
しかし、見た目は似ていても、両社のコンセプト自体違っているので
比較するのも適切ではないので、そこは省きたいと思う。

このモデルをはじめて見たときの正直な感想は、
「まだこれ出すの?」というものだった。
DUAL.O.P.Sというダブルシャフト搭載の最初のモデルは
大当たりしたとは思っていなかったからだ。

そして「伊達さんが使います」と聞いて、「ウソだろ」と思った。
先のRQiSパワーはソフトで飛び系のモデルだったから、
ツアー選手が使えるシリーズという認識が無かったのだ。

「ホントに伊達さんが使うの?ウソでしょ?ペイントジョブじゃないの?」
と聞くと、「本当です。ただしウエイトは変えます。370gくらい」と担当氏。

これを聞いてまたビックリ。
市販品より100g近く重いって・・・
370g振れる選手なんて女子にいるのか?しかもあの年齢で。
やはり只者じゃない。

本製品のもうひとつの特徴は、「SELECT FIT SYSTEM」
ストリングの通し方で、2種類のフィーリングが選べるというもの。

以下、YONEX HPより

  「スピードパターン」
  付属しているグロメットの上を通すことで、
  弾きの良いシャープな打球感になり、スピードが増します。
  飛びとコントロール性が特徴のストロークプレーヤーに適しています。

 「コンフォートパターン」
  付属のグロメットの軟質材(上図のグロメットの赤い部分)の上を通すことで、
  従来のグロメットに比べ衝撃が緩和され、クッション性が増して
  柔らかい快適な打球感となります。
  柔らかな打球感で楽にボールを飛ばせます。

ストリングを張る際のスタートホールを変えることで選択するのだ。
Dsc_0179009

Dsc_017809

フレームトップ部とブリッヂ部に表示がある。
(注:振動止めはワタクシのものです)

Dsc_019009_2

今回の試打ラケットは、スピードパターンで張ってあった。

ちなみにストリングはATG850ツアー。
シャープな弾きで良いストリングだった。
個人的には非常に気に入った。
(担当のIさん、サンプル送ってくれないかなぁ)

さて、打ってみた。

  スゴイ!素晴らしい!

本当に良いラケットだった。

実は1球目の球出しで、ベースラインをはるか超えてアウト。
相手の胸元にダイレクトにボールが飛んでいった。
「なんじゃこりゃ?ダメじゃん?」と思いつつアジャスト。
慣れてきたら、色々なショットが自由自在になった。

初代のダブルブリッヂRQiSパワーは、かなり飛び系で
柔らかい打球感だったが、このS-Fit3はまったく別物。
かなりカッチリとした、面剛性を感じる打球感だ。
ボールを包み込むというよりは、面ブレ無く、ボールを弾く感じ。

フェイスサイズもあって飛びは良いのだが、
面ブレを感じないので、しっかりフェイスを作れば
思ったとおりの打球方向にボールが出て行く。
ストリングやしなりが余計な仕事をする感じはない。
もしかすると、それらのアシストがあるのかもしれないが、
そんなことを感じさせないところが、味付けの妙なのだろう。

850ツアーというストリングのせいもあると思うが、
スピンはストリングに引っ掛けるイメージでしっかり掛かる。
ネット際に鋭く落とすパスも簡単だし、深く狙うストロークも
ベースライン付近でしっかりボールが落ちる。

当然、ネットプレーにもキレが出る。
アングルボレーも鋭く切れるし、深いボレーもしっかり入る。
フラットに当てればスマッシュも威力のあるボールが打てるのだ。

サービスについても、ヘッドコントロールがしやすいので
フラット、スピンとも意図したボールが打てた。
スピンは引っ掛けすぎると手前で失速してしまうので、
厚めに鋭く振り抜くようにしたほうが良い。

フラットサービスは意識的にフェイス上部で打つと
飛び過ぎてフォルトすることを避けられる。
いつもよりもフラットサービスの精度が上がったような気がした。

とまあ、あまりに誉めすぎのインプレだが、
欠点を探すのが難しいほど完成度の高いラケットだと思った。
強いて言えば、ストロークをフラットで打ち抜くと
若干飛びすぎると感じがあるくらい。
ヨネックスさんにいい顔をするつもりは無いのだが、
本当に良いラケットだと思う。
伊達さんが使うのも、試打をしてみて納得出来るラケットだった。

誰がつくったんだろう。
S藤さんかなぁ?
良い仕事してますね。
(決して上から目線じゃありません)

このラケット、275gというウエイトもあって、
幅広い層にマッチすると思う。
カラーリングがキレイ過ぎて女性向けに見えるが、
男性にもじゅうぶん使えるはず。
本当に良いラケットなので、一度打ってみるべし。

オススメです。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP