近所のお祭り。

知り合いいないなぁ。
野球チームの活動が盛んだった頃は、どこかにたむろして飲んでたのにね。
みんな、年取ったのかな。(お前もだよ)
さて、ボスのノートPCである。
ある日、「これ、なんとかなる?」と渡された。
WindowsのノートPC。

症状は、BitLocker。
……なんだそれ。
ワタクシ、基本的にMacユーザーである。
Windowsも仕事で触ることはあるけど、自分のメイン機としてはほぼ使っていない。
ましてやBitLockerなんて聞いたこともない。
画面には何やら回復キーを入れろと出ている。
もちろん、そんなもの知らない。
「分かりません。メーカーか業者さんに持っていった方がいいんじゃないですか」
普通ならこれで終了である。
分からないことは専門家に頼む。
それが正しい。
時間だって掛からないし、下手に触って悪化させるリスクもない。
ところが、ここでワタクシの面倒な特性が発動する。
これ、自分で直したら経験値上がるよね。
困ったものである。(笑)
BitLockerってなんだ?
まずはそこから。
BitLocker。
どうやらWindowsのドライブを暗号化して、第三者にデータを見られないようにする仕組みらしい。

なるほど、セキュリティとしては素晴らしい。
しかし本人まで入れなくなっている。
守りが固すぎるだろ。(苦笑)
もちろん、勝手に暗号を解除するとか、そんな話ではない。
正規の回復キーがあれば復旧できるらしい。
Microsoftアカウント。
回復キー。
BIOS。
Windows回復環境。
TPM。
知らない言葉が次々と出てくる。
はいはい、分かりました。
ひとつずつ調べましょう。
こういう時こそAIである
まずAIに聞く。
症状を説明する。
返ってきた回答を読む。
分からない言葉をまた聞く。
画面を見せる。
次に何をすればいいのか聞く。
言われた通りにやってみる。
ダメ。
また聞く。
別の方法。
ダメ。
また聞く。
そんなことの繰り返しである。
もちろんAIだけを信じて突っ走るのは怖いので、メーカーのHPのサポートページを確認する。
Microsoftの情報も見る。
検索して似たような症例も探す。
AIに聞く。
公式サイトを見る。
試す。
ダメ。
またAIに聞く。
だんだん、ワタクシはいったい何屋なんだ?という気分になってくる。(笑)
そして、コマンドの世界へ
そのうち普通の画面操作ではどうにもならなくなった。
コマンドプロンプトである。

黒い画面。
昔のパソコンみたいなやつ。
そこに文字を打ち込む。
ワタクシ、プログラマーではない。
こんなにコマンドを書いたのは人生で初めてかもしれない。
AIに、「この状態です」と伝える。
すると、「次にこのコマンドを入力してください」と返ってくる。
おそるおそる入力〜Enter。
英語がズラズラ。
「これ、どういう意味?」
またAIに聞く。
「この状態なら次はこれです」
また入力〜Enter。
なんだか映画に出てくるハッカーみたいである。
やっている本人は、ほとんど意味を分かっていないけど。(笑)
当然、簡単にはいかない
最初は、「まあ、1時間くらいやれば何とかなるかな」と思っていた。
甘かった。

初日、ダメ。
翌日、またダメ。
HPのサイトを見る。
Microsoftのサイトを見る。
AIと相談する。
設定を確認する。
再起動。
ダメ。
また調べる。
再起動。
ダメ。
これ、壊してないよね?
途中から不安になってくる。
預かった時より悪くなったらどうしよう。
「なんとかなる?」と渡されたPCを、「なんともならなくなりました」と返すのは非常にまずい。(笑)
それでも、少しずつ分かってくる
面白いもので、最初は意味不明だった言葉が、何度も調べているうちに少しずつつながってくる。
BitLockerが何をしているのか。
Windowsがどこで止まっているのか。
回復環境とは何なのか。
このコマンドは何を確認しているのか。
もちろん専門家のレベルには程遠い。
でも、初日に画面を見た時とは明らかに違う。
「ああ、たぶんここだな」という感覚が少しずつ出てくる。
これが面白い。
だからやめられない。
AIは答えを出す機械ではない
今回、あらためて感じたのはこれ。
AIに、「BitLocker直して」と聞けば、一発で直してくれるわけではない。
こちらが今どういう状態なのかを伝える。
返ってきた答えを試す。
結果をまた伝える。
うまくいかなければ別の方法を考える。
必要なら公式情報を確認する。
また試す。
時には「これは前に試してダメだった方法だよね」と突っ込む。
「そうでした。失礼しました」
AIもミスを認めるのね。
要するに、AIと一緒に問題を切り分けていく。
そんな感じだった。
これ、仕事でも同じなのかもしれない。
AIに完成品を出してもらうことだけがAI活用ではない。
分からないことを一緒に調べる。
仮説を立てる。
試す。
失敗した結果を渡す。
また次を考える。
この使い方はかなり強力だと思う。
少なくとも、Windowsをほとんど使わないワタクシが、
BitLockerで起動しなくなったPCと格闘できるところまでは連れて行ってくれた。
数年前だったら、たぶん最初の10分で、「無理」と諦めていただろう。
そして5日目
足掛け5日。
もう何を何回やったのかよく分からない。
再起動なんて何回したことか。
そして、ついに、Windowsが立ち上がった。

おおおおお!復活!
見慣れたWindowsの画面。
こんなにWindowsのデスクトップが美しく見えたことはない。(笑)
いやぁ、良かった。本当に良かった。
普通に使える。
ボスのPC、完全復活である。
ワタクシ、やれば出来る子。(笑)
たぶん、こういう性格なのだ
考えてみれば、仕事でも同じである。
知らない。
やったことがない。
専門外。
普通なら、「分かる人にお願いしましょう」となる。
もちろん、それが正解のことも多い。
専門家に任せるべきことを、何でも自分でやる必要はない。
でも、「これ、自分でやったら何か覚えるんじゃない?」と思ってしまう。
そして首を突っ込む。
失敗する。
調べる。
また失敗する。
そのうち少し分かる。
で、最後に出来ると、経験値が上がった、となる。
効率が良いかと聞かれれば、たぶん悪い。(笑)
今回だって業者さんに持っていけば、もっと早く解決したのかもしれない。
でもワタクシの中には、
「BitLockerでPCが起動しなくなった時に、5日間格闘して復旧した」
という経験が残った。
次に同じことが起きても、今回ほど慌てないだろう。
そして何より、分からないことでも、AIと一緒ならかなり先まで行ける。
という経験も残った。
これは大きい。
AIがあるから何でも出来るわけではない。
AIが間違えることもある。
こちらが状況を理解しないまま進めるのも危険だ。
だから公式情報を確認する。
分からなければ聞き直す。
危なそうなら止まる。
それでも、これまでなら専門外として諦めていたところに、一歩踏み込めるようになった。
この差は大きいと思う。
さて、ボスのPCは無事に戻った。
BitLockerもWindowsのコマンドも、5日前よりは分かるようになった。
たぶんレベルが2くらい上がった。
いや、3くらいかな。
知らんけど。(笑)
「分かりません」で終われば、それまで。
ちょっと面倒でも、「これをクリアしたら経験値上がるよね」と思ってやってみる。
効率の悪い生き方かもしれない。
でも、ワタクシはたぶん、こうやって色んなものを覚えてきたのだと思う。
次は何が壊れるんだろう。
いや、しばらく何も壊れなくていいです。
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