川橋プロのバックハンド。

「あいつのバックハンドはエグい」と片山プロもYouTubeで評価していた。
実際、逆クロス気味のダウンザラインは絶品である。
ワタクシ世代は、どうもこのフェイスアップ(開いた)からのショット感覚が分からないのだけど。
Contents
さて、ラケットスポーツの代表格といえばテニス。
しかしそれもこの数年でずいぶんと変わって来た。
世界的に伸びを見せているのはピックルボール。
そしてパデルである。
特にピックルボールの伸びは大きい。
ヨーロッパではパデルが主流らしいが、専用コートが必要ってことで、
数年前に日本に入ってはきたものの、まだ爆発的な普及には至っていない。
ただ、今年、名古屋で開催されるアジア大会の正式種目パデルが入ったとのことで、
今後の流れには注目すべしである。
しかし、なぜにパデルなのだろう。
日本での競技人口はピックルボールだと思うのだが、
政治的な力なども働いたのだろうか。(下衆の勘繰りです)
ということで、ピックルボールのお話。
ワタクシも昨今のピックルボールの波に乗って・・・
いや押されて資格を2団体から取得した。
ひとつは、日本ピックルボール連盟のアンバサダー資格。
これはいわゆる地域普及員的な扱いで、商業的なコーチング資格ではない。(と思った)
資格取得のためにはピックルボール連盟の会員になる必要はあるが、
資格自体は半日の講習会で取得できる。
まあ、こんなものかとも思うが、仕組みとしては優れていると思った。
これらについては、またの機会に書こうと思う。
そして、最初に取得したのは、
Racquet Sports Professionals Association (RSPA)
の発行するPICKLEBALL INSTRACTOR資格。
RSPAはアメリカのプロ団体であり、(公社)日本プロテニス協会 と提携していて、
プロテニスコーチのライセンスを共通で発行している。
ワタクシもテニスのプロコーチ資格においては、
日本ではProfessional1、アメリカでは、Elite Professionalという
最高位の資格をいただいていて、プロテストのテスターも担当している。
RSPAの変革
RSPAは、元々はUSPTA(United States Professional Tennis Association)として、
アメリカのプロテニス団体だったのだが、
数年前にラケットスポーツを包括した団体に変わった。
では、どんなラケットスポーツを包括しているかというと・・・
・テニス
・パデル
・ピックルボール
・スカッシュ
・プラットフォームテニス
である。
これは非常にエポックメイキングな変革だったのだが、
簡単に言うと、アメリカのラケットスポーツ事情によるもの。
アメリカではテニス人口の高齢化や減少傾向が止まらない状況が続いていた。
年齢が上がり、テニスをプレーするのがきつくなってきた人たちが
運動負荷の低いピックルボールに一気に流れていった。
ピックルボールが生まれたのは1960年代だから、それなりの歴史もあるのだが、
テニス人口の流入により、一気にマーケットが広がった。
ピックルボールのコートはハードコート。
アメリカは基本的にハードコートだから、テニス離れで稼働が落ちたハードコートがたくさんある。
そこにピックルボールコートのライン引き転用し、一気にコートが増えたという事情だ。
当然その流れは、テニスを生業にしていたコーチたちには逆風。
自分たちの職場をピックルボールに奪われるという状況になってしまった。
そこでアメリカプロテニス協会が考えたのは逆転の発想。
「テニスオンリーの団体として他種目と戦うよりも、流れに乗って取り込んでしまえば良い」
同じラケットスポーツだよねってことでの改宗に踏み切ったというわけである。
ポイントはラケットスポーツという括りなので、「ADD PROGRAM」があること。
新たなスポーツコンテンツが出て来た場合もRSPAコンテンツに組み入れることが可能になる。
では、そのシフトは簡単だったか。
当然ながらそんなことはない。
RSPAのCEO・ BRIAN DILLMAN は、日本プロテニス協会とのミーティングで、
「大きな変革だった。1年掛けて全米の各ディビジョンを訪れて説得した」
と言っていた。
それはそうだ。
プロテニスコーチで組織されていたアメリカプロテニス協会を
「パデルもピックルボールもスカッシュもやる」となれば、
「オレたちプロテニスコーチはどうなる」
「オレたちの職場を奪っている別競技に膝を折るのか?」
という会員も少なくないだろう。
実際、日本でも「ピックルに脅かされている」と思っているテニスコーチも少なくない。
しかしアメリカプロテニス協会はそれでも変革に踏み切った。
そうしなければ生き残れないと考えたのだ。
さて、日本はどうだろう。
前日のRSPAのピックルボール資格は日本プロテニス協会が発行してはいないが、
日本プロテニス協会を窓口としてアメリカの資格を発行した。
まだ2回(関東関西で各1回)の開催だが、30名ほどが資格を取得し、
ニーズはあるのだろうということまでは分かった。
ラケットスポーツという括りで業界を活性化させるのか。
それもアリだと思う。
実際、数多あるインドアテニススクールのコート稼働率を考えてみたら、
テニスだけでいけるのかどうか、経営的には不安要素も多いのが現状。
業界、協会がどこに舵をとるのか。
ワタクシが所属する日本プロテニス協会としてはどう動くか。
「現状維持は衰退」を体現してはならない。
舵を切るタイミングはもうそこまで来ている。

コメント