Wilson [K]PRO STAFF88 インプレ!

波乱の週明け。

月曜日、アポが7~8件入っていた。
入っていたっていうか、自分で隙間隙間に詰め込んだのだけど。

しかし、最初の打ち合わせからタイムオーバー。
次の打ち合わせ時間になってしまい、
中抜けして打ち合わせをして、また戻った。

何とか3件目の時間ギリギリに打ち合わせが終わる。
しかし約束の時間になっても、相手が来ない。
どうしたのだろうと思って手帳を見た。
打ち合わせ場所がオフィスではなく、
Ken’sららぽーとだった。

やっちまった。
慌てて相手に電話&謝罪。
超特急(←古い表現)でKen’sららぽーとへ。

ホントにゴメンなさい。
分かっているのに、無理な予定を組む
ワタクシがいけないのです。

ということで、試打インプレ。

Dsc_0338

とうとうこのラケットを試打する日が来た。

Wilson [K]PRO STAFF88
Dsc_0339
フェイスサイズ: 88平方インチ
ラケット長: 27.0inch
バランスポイント: 平均315mm
重さ: 平均349g
フレーム厚: 17.0mm
グリップサイズ: 2・3・4
ストリングパターン: 16×20
メーカー希望小売価格:37,800円(税込)

ツアーモデルの教科書みたいなスペックだ。
いまさらプロスタッフに関する説明などは不要だろう。
それほど多くのトッププロから一般プレーヤーに愛され、
いくつもの時代を築いたラケットである。

このラケットを初めて見たのは、ジミー・コナーズの写真だった。
なんてカッコイイラケットなんだろうと、よだれが出た。
なんていうか、完璧に均整のとれたインダストリアルデザインというか、
芸術品というか工芸品というか、とにかくその美しさは
他に類を見ないものであったと思う。

しかし、当時の価格で6万円くらいだったそのラケットは、
シューズから親指がコンニチハするまで買い換えられないほど
貧乏だったワタクシの手の届くものではなかった。

ちなみにこの時、すでに職業コーチである。
カッコ悪いなぁ。

発売から数年後、プロスタッフを手に入れた。
お世話になっていた近くのテニスクラブの
先輩コーチがお下がりをくれたのだ。

憧れのプロスタッフを2本手に入れ、舞い上がるワタクシ。
さっそく、ガットを張って使ってみた。
なんともハードなそのスペックは、ワタクシが使うことを
拒否するかのように扱いづらいものだった。

結局、2週間ほど使ってお蔵入りになった。
まだまだ修行が足りないってことを
ワタクシに教えてくれたのだろう。
そういう意味で、思い出の1本でもある。

あ、そんな昔話なんかどうでもいい?
そりゃそうだ。
スミマセン。

で、結局のところ、プロスタッフはプロスタッフなのだ。
時代は変われど、変わらないものがある。
そんな感じ。

Dsc_0340_2
少しだけ外側をラウンドさせたビームもそのまま。

カラーリングは、初期プロスタッフのイメージを
うまい具合に進化させたカラーリング。

サイドにはサンプラスのシグネーチャー入り。
これは異論反論もあるかもしれない。
ただ、ジャック・クレーマーとスタン・スミスが良くて、
サンプラスがダメだって話しは無いかって気もする。
(サンプラスは好きだけど、個人的には要らないかな)

泣かせ所はここ。
Dsc_0342

かつてのウイルソンを彷彿とさせる、
レザーグリップにホワイトのグリップエンド。

さて、期待に胸を膨らませて、試打ラケットラックから取り出した。

340gオーバーなんてラケット、振れるのかと思いながら持ち上げる。
さすがに少しズシリとしたが、ツアー系のバランスなので、
極端に重くないトップ部は意外に扱いやすい。

確かに全重は重要だが、バランスが取れていれば
扱いにはそれほど困らない。
自分の思い通りにヘッドを回してくることが出来れば、
追い込まれた場面でもなんとかなるものだ。
もちろん、長時間のプレーをするとどうなるか分からないが。
ということで、いちばんの心配だったウエイトはなんとかOK。

打球感はプロスタッフの打球感である。
いや、プロスタッフだから当たり前なんだけど。
懐かしい打球感であることは間違いない。

しかしながら、遠い記憶を呼び起こして、
初期モデルと比較すると、素材の進化もあるのか、
かなり打ちやすくなっている。
劇的に飛ぶとは言わないが、抜けるように気持ち良く飛んでいく、
フェイスの芯のエリアが少し広がったように思う。

Dsc_0344

これって、フェイスサイズが3平方インチ広がった効果なのか?

実は、3平方インチくらい広くなったって、
たいして変わらないだろうと思っていた。
ところがドッコイ(古っ!)、かなり飛びが良い。
もちろん、ボールがぶっ飛んでいくことは無いが、
プロスタッフらしさのままに、少しだけ扱いやすくなっている。

これはサービス、ボレーにも言えることで、
ガッチリ腕を前に振らずとも、しっかりブロックすれば
ボールが飛んでいくし、ハーフボレーも楽だ。
サービスもそこそこキレのあるボールが飛ぶ。

まあ、簡単にいうと、プロスタッフのテイストそのままに
素材と3平方インチ拡大によって、
見事に進化したラケットだと思う。

実はかなり気に入って、しばらく使っていたのだが、
腕が上がらなくなったり、振り切れなくなったりはしなかった。
さすがに女性にはおすすめできないが、
「プロスタッフなんて、とてもとても・・・・」と思っている
男性プレーヤーにも門戸を(少しだけ)広げた1本だと思う。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP