仕事は奪うな、作れ|組織が強くなる考え方

仕事

先日いただいだ差し入れ。

なんとかの金賞受賞なんだそうだ。
美味しかったです。
いつもありがとうございます。

さて、そんな思考もあるのかと思った話。

部下に「仕事を取れ」という人がいる。
「取れ」というのは契約を取るとかそういう意味ではなく、
「同じ組織の中で他者がやっている仕事を奪え」という意味である。

なんでそんなこと言うのか、まったく理解が出来ないのだが、
どうやら他者の仕事を「奪い取る」ことが「仕事が出来るようになる」ことらしい。

もう一度言うが、まったく理解不能である。

ワタクシは、仕事は「生み出すもの」だと思っている。
生み出した仕事は標準化させ、広げ、他者に渡していく。
つまり仕組みとして定着させて、誰がやっても良いようにブラッシュアップし、
自分は次の仕事を生み出していくことが仕事だと思っている。

組織の中で仕事を奪い合うような椅子取りゲームで、
その組織が強くなったり、大きくなっていくとは思えない。
むしろギスギスした内向き組織になってしまうのではと思うのだ。

ただ、こういう話をすると、
「いや、それは理想論でしょ」と言われることもある。

確かに、現場はそんなにキレイじゃない。
むしろ、泥くさい。

でも、だからこそ思うのだ。

仕事を「奪う」発想って、
結局は“限られたパイの奪い合い”でしかない。

テニスで言えば、
同じコートの中で味方同士がボール取り合ってるようなものだ。

そりゃあポイントは取れないし、見ている側も「何やってんだ?」となる。
(たまにあるけどね、ダブルスでお見合いどころか奪い合い(笑))


一方で、仕事を「生み出す」人はどうか。

コートの外にも目が向いている。

・どうやったらお客様がもっと楽しめるか
・どうやったら現場が回りやすくなるか
・どうやったら売上が自然に伸びるか

こういうことを考えて、仕組みにしていく。

つまり、“ボールを増やしている”のである。


そして面白いのはここからで。

仕事を生み出す人が増えると、組織は一気に変わる。
奪い合いの空気がなくなり、「それいいね、どうやるの?」という会話が増える。

結果として、
・スピードが上がる
・再現性が上がる
・人材が育つ
という、まあ経営的には美味しい状態になる。
(現場は大変だけど、だいたい(笑))


逆に、奪い合いの組織はどうなるか。

・情報は出さない
・ノウハウは隠す
・失敗は他人のせい

そりゃあ成長しない。
というより、“成長しないように全員で頑張っている状態”になる。

これ、なかなかの組織力である。
方向が真逆なだけで。


結局のところ、仕事が出来る人というのは、仕事を「増やした人」だと思う。
そしてもう一つ大事なのは、増やした仕事をちゃんと人に渡せる人。

ここまで出来て初めて、「次の仕事」に行ける。


なので、部下に言うべきは「取れ」ではなくて、

「作れ」
「回せ」
「渡せ」

この3つじゃないかなと。


まあ、
それでも「取れ」と言いたいなら、外から取ってきてください。
市場からね。

それが一番健全で、一番カッコいい。
(そして一番しんどいけど(笑))

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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