TYPE2とか、戻りやすいチームとか。

仕事

横浜にて。

VOLKS WAGEN TYPE2
カラーリング、キャリア、バンパー、ウインドウ、ホイール、
どこを取ってもお手本のようなタイプ2。
カッコいいわぁ。
いつかは乗りたいと思いつつ、こんな歳になっちゃったなぁ。


さて、先日は退職の理由って話 を書いた。

長いんだか長くないんだかわからないワタクシの経験から思うに、
上長や組織との関係性がいまひとつというパターンは多い。

上司との相性が悪い。
ウケが悪いから意見がまったく通らないし、仕事も干され気味。
さらにはもっと上への報告もマイナスでしか伝わらない。
こうなるともうここに未来はないと考えるし、辞めるしかない。

自ら動き、理不尽に抗議し、突破口を拓く人間もいるが、それはかなりのレアケース。
実際、そのようなケースの対応をしたこともあるが、コイツはすごいなと思ったし、
たしかにこれじゃ組織は良くならないと思ったので、助けるべく動いたこともある。
(根本的な問題が解決されたかは疑問が残ったけどね。この話はまた後日)


あと多いのが、組織の方向性に合致しなかったという理由。
組織は生き物だから、時代によって進む方向も変わるし、
構成員(社員・スタッフ)への対応も変わる。

そしてそれらすべてが正解かというとそんなことはない。
組織も人の集まりだから、トライアンドエラーを繰り返して成長するのだ。
もちろんエラーで停滞や衰退、仕切り直しもある。

たまたまその時の上長との相性がとか、あの瞬間の組織体制が・・・で辞める。
それも人生なので仕方がない。

ただ、人材の流出は組織にとっては大きな痛手。
ましてや力のある人材が辞め、他の組織で活躍しているのを見るのはねぇ。

実際、力のある人間は他所からの引き合いも多い。
辞めるとなれば、来て欲しいところはたくさんあるだろう。
そして能力があるから、程なく要職に就き活躍することになる。

平たく言うと、使えない人材はしょうもない理由で辞めていくし、
どこに行っても大した働きはできない。
そしてまた転職していく。

使える人材は、新たな場所でも活躍し、ポジションを得て、
なかなか離してもらえなくなっているはず。
ああ、もったいない。


とはいえ、前の居場所にチャンスがないわけではない。
本人の力に関わらず、どうしようもないことも起こるわけで、
その人材が再度の転職を考えることもある。

その時に前職の組織が「辞めたやつ」と敵視していたら、当然そこには来ない。
辞めたことを「悪」として、その理由を見ないとそうなる。

あの時はやむを得なかった。
それぞれに事情もあったし、それぞれに未熟な部分もあったよねと考えれば、
再スタートも可能じゃないかと思う。


ワタクシ個人としては、「戻りやすいチーム」を目指したいと思っている。
その時は様々な理由で辞めてしまったけど、それはそれ。
また一緒に仕事をしたいと思ってくれればウェルカム。

もちろん、不祥事や問題を起こして辞めてもらった人材はその限りではない。
また、辞める時に後ろ足で砂をかけるようなことをした人もNG。
悪いけど、そこで付き合いは切れてるし、どう考えても無理。


前述したその時々の組織や上司との関係性や家庭の事情、健康面など、
やむを得ない事情で辞めざるを得なかったならフラットに考えても良いと思うのだ。

そしてポイントは、戻るにあたってペナルティを課さないこと。
「戻ってもいいけど、雑巾掛けからね」
そんな対応では戻ってくれないし、頑張りようもない。
他所で力を発揮して、さらに経験を積んで力をつけたなら、それはそれで良いこと。
それなりの処遇をすれば良いのだ。

ただし既存スタッフのモチベーションが下がらないような配慮は大事。
いきなり上にってのも難しいと思うので、一定期間は見極めにするのもいいだろう。
力があれば、その間に皆が認めるだろうし、上手く馴染んでくれるはず。


「アルムナイ採用」に力を入れている企業も多いと聞く。
アルムナイ採用とは、何らかの理由で自社を退職した人を再雇用する採用手法のこと。
メリットデメリットあるが、技術的な特殊性や業界的に狭いテニス界においては
ある程度必要な手法ではないかと思うのだ。

辞めた人間をすべて敵対視していたら、どんどん世界が狭くなり、ますます人手不足になる。
どうして辞めたのか、その理由を「正しく理解」し、人材活用に生かすのだ。

「そんな経験を積んで活躍してたのね。ぜひ戻って活かして欲しい」もアリじゃないかな。

休んでもいい、事情があれば辞めても仕方がない。
他で活躍できたらいいね。
でも、嫌じゃなかたら繋がっておこうよって。

良い人材はそうそう転がっていない。
「辞めるんなら二度とうちの敷居をまたぐんじゃねえ!」とか言ってたら、
残った人たちも萎縮するばかりだし、良い人材なんて入ってこない。

国力=人口って側面もあるし、確実に労働人口が減少している現在、
色んな意味で度量が問われてるんじゃないかなと思う。


ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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