レックインドア テニススクール新百合ヶ丘
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サクマ製菓が廃業するらしい。
子供の頃はよく食べたっけ。
原材料高が原因なのか。
残念。
さて、こんな話を聞いた。
コロナ禍で飲みにいくのを極力控えていた。
今も大人数での会食や飲酒は出来るだけしないようにしている。
が、少人数でこじんまりはようやくちょくちょく。
特に同業界他社、異業種他社の方との情報交換は貴重。
身内で飲むほうが話が分かりやすくて楽しいかもしれないが、
井の中の・・にならないためにも、外の方とのお付き合いは大事。
ということで、ある方と居酒屋へ。
仮にAさんとしよう。
その方はある会社では重要人物。
社長ではないが、その下で多くの実務を回しておられる方。
たぶんAさんがいないと会社は回らない。
回らないことはないかもしれないが、ガクンとペースも品質も落ちるだろう。
少なくとも、外のワタクシたちからはそう見える。
それくらいの役割を持っている方。
Aさんが言った。
「数年前、いきなり飛ばされましてね」
Aさんに辞令が出たそうだ。
担当してきた業務を外れて「しばらくあっちでやってこい」と。
どうやらトップが新しい誰かを連れてきて、これからはこっちと
Aさんは半分お役御免になったというわけ。
酔っ払っていたのでたしかではないが、降格もセットで。
まあ、どこにおいても無いことではない。
新しい誰かを連れてきて、そっちに目がいく。
目新しいオモチャのほうがよく見えるというと言い過ぎかもしれないが、
そんなことを繰り返している組織もあるだろう。
「Aさん、その時どうしたんですか?」
少なくとも現在のポジションにあるということは、
そこからの流れから続きがあるはず。
「いや、別に普通に辞令に応じて異動しましたよ。
どこに行っても仕事は出来るし、自分が変わるわけじゃないし。
言ってしまえば、新たなメンバーにはその仕事は出来ないと思ったけど、
それはそれで、やってみればわかるだろうって」
異動からしばらくの間、その場所で普通に頑張ったそうだ。
特に戻るための何らかをすることもなく普通に。
結果、やっぱり担当業務もポジションも戻ってきたそうだ。
戻るにあたっても「ほら見たことか」でもなく、普通に受け入れて戻ったそう。
「オーナーでも社長でもないし、勤め人ですから」と。
「順風満帆に来たように見えてましたけど、そんなこともあったのですね」
「そりゃありますよ。自分の処遇は自分で決められないし」
「大きく潮目が変わったってことですよね」
「ああ、変わったと思いました」
「辞めようと思わなかったんですか。きっとAさんを欲しがるところたくさんあるし」
「考えなかったこともないですけど、出て行ったらその後会社がしんどいかもと思ったし、
まあ、のんびり自分のペースで頑張ろうと思ったというか」
クサることもなく、普通に頑張れるのは自信の表れかもしれない。
そこがAさんのすごいところかも。
組織にいれば潮目や風向きなんてしょっちゅう変わるのも現実。
実際、何度もそういう目は見ている。
突然トップがどこかから新しい人間を連れて来て、
「今日から全員彼の下でいうことを聞くように」と
デスクも無くなったこともあった。
結局、たいして歳も違わないその彼は、前職の専門用語を振りかざし、
既存スタッフをバカにしたような物言いを続け、誰もついて来ず、
社員みんなが「退職します」と言ったために、切らざる得なくなった。
辞めてほしいのかなと思うような、突然の異動や担当業務外しもある。
ああ、何らかの力が働いたのだろうなという潮目は何度も経験した。
やらないで良いと言われればやるわけにいかないから、やらないのだが、
しばらくして結局やらざるを得なくなったりも少なくない。
じゃあ、なんで外したの?と言っても仕方ないので、やる。
風向きと潮目って誰にでもあるんだな。
Aさんにそんなことがあったとは。
結局、自分が出来ること、すべきことをするしかない。
そこにいられないくらいの変わり目なら、新しい場所に行けば良い。
ちゃんとやっていれば、周りが放っておかないだろう。
追い風が吹いても奢らず調子に乗らず、
逆風が吹いても泰然自若ですべきことを見失わないこと。
Aさん、さすが。
ビールから獺祭に変えつつ、また良い話が聞けた某所の夜だった。
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