バンドその3とか、ライブ開始とか。

音楽


まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!

 

そんなわけで昔話の続き
もうこれで最後にしよう。

夜な夜な、ベンベンベラベラとベースを練習し、ようやく形になってきた。
オリジナルメンバーも「最近、上手くなった」と言っていたらしく、
なんとか文化祭のライブにも間に合いそうな雰囲気に。

ちなみに、いちおうの受験勉強はしていたが、
0時過ぎは練習タイムだから、何もしていない。

ライブに向けては良い雰囲気の一方、
受験には暗雲が立ち込めていることに気づいてはいるが
気づかないふりをしているのが、ワタクシのおめでたいところである。

そして秋になり、とうとう本番の日。
自分たちの出番は最後から2番目という好位置。
さすが、ちゃんと活動しているバンドである。

出番を前にして体育館の裏でチューニング。
何やら背中に気配を感じ、振り向く。

なんと両親が立っていた。

「あ・・あの、いや、これは・・・」
言葉を失うワタクシ。

そして二人が言った。
「がんばれよ。聴かせてもらうから」

どうやらバレていたらしい。(滝汗)

たしかに深夜、アンプを通さないとはいえベンベンと音を出してたし、
今にして思えば、どうやって家からベースを持ち出していたのかも憶えていない。
きっと諦めて文化祭まではやらせてやろうと思ったのだろう。

それにしても文化祭に親が来るとは思わなかった。
これも想定外であり、喉から心臓が飛び出るかと思った。

そんなわけで本番。
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多少の失敗もあったけど、楽しく演奏できた。

選曲がマニアックすぎて観客がどうとったかは分からないけど、
やっぱりステージは楽しいなと思った高校最後の文化祭だった。

最後に出てきたのは、メチャうまと評判のバンド。
ギター、ベースの二人はプロバンドでも演奏しているという話だった。
そういえば、以前行ったライブでギター弾いてたような。

出番を終え、ステージ袖で彼らの演奏を聴く。

パーカッションの響きから始まったその曲は、高中正義のBlueLagoon。
完璧なコピー、メチャ上手い。

なんだこの曲。
歌、無いし。

実はこの時初めて高中を聴き、インストを知った。
自分たちの演奏の余韻に浸る間もなく、ぶっ飛ぶワタクシ。

そして次の曲。
それが、増尾好秋のSunshine Avenueだった。

すごいドライブ感と演奏テク。
福島の片田舎に、しかも同じ学校にこんなヤツらがいるのかと思った。
文化祭出演バンドのオーディションを彼らが仕切っていたのかも納得の演奏だった。

達成感とともに、自分の演奏なんて素人以下だなと思った高校3年生の秋だった。
さあ、受験勉強しないとね。

 

さて、そんな30年も前の文化祭で一気にハマったフュージョンというカテゴリ。
高中正義師匠はもちろん、プリズム、増尾好秋と聴きまくった。

時代的にもドライブのBGMにはフュージョン系がオシャレみたいな
雰囲気もあったのだろうけど、とにかく聴きまくった。

そして今もiTunesには高中もプリズムも増尾も詰まっている。
そして高中師匠のライブには今も通っているのだ。

しかし、あの日聴いた増尾好秋はニューヨーク在住の
ジャズギタリストってことで、たまの帰国でライブをするくらいらしい。
生で聴く機会はなく、気づけば30年以上が経っていた。

 

しかしある日、Facebookを見ていたらフォローしている
増尾好秋師匠のライブ予定に近所の店が入っていた。

こりゃあ、行くしかないっしょと、30年来の思いを果たすべく、
なんとか仕事をやっつけてライブハウスに向かったのは
先日書いた通り
である。
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(奥に増尾さんをはじめメンバーが)

興奮を鎮めるべく、若干飲みすぎた中、演奏が始まった。
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感涙で視界が霞む。

ドラムの彼は20歳なんだそうだ。
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演奏に熱が入りすぎてスティクを飛ばし、
ワタクシの足に当たり、渡してあげるというハプニングも。
なんというかぶりつき席。(笑)

増尾さんの演奏は時に優しく、時に激しく、素晴らしいものだった。
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30数年前に買ったLPのSailing Wonderも演ってくれてさらに感激。
ついつい酒もすすむクンである。
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休憩を挟んでの2部構成のステージは夢のようだった。
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最後に勇気を出して増尾氏に話しかけた。

「高校時代、文化祭で聴いたSunshine Avenueからのファンです。
30数年経って、ようやく生でお会い出来ました」

勝手な思いをぶつけるワタクシに、握手をしてくれて
「今後は日本での活動が多くなるから、また来てね」
と優しい笑顔の増尾氏。

とても楽しい夜だった。
また行きます!

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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