少し飲んだ帰りに1枚。
月って明るいのね。
満月ではなかったみたい。
さて、最近のドラマ事情である。
ここ1年くらい、各クール2本くらいは観ている。
テレビでリアルタイムで見ることはほとんどなくて、
ほぼすべてiPhoneで U-NXETでの配信での視聴だ。
「今日はドラマ観るから帰る」ってのはビデオデッキ普及時にほぼなくなったが、
いつでもどこでもスマホで観られるという次のフェイズに入った。
これがなかったら、ワタクシもドラマなんぞ観ることはないだろう。
ということで、今期観ているのはこちら。
定番のNHK大河。
紫式部を中心に平安の政治や世の移り変わりを描いている。
吉高由里子の紫式部はワタクシのイメージとはちょっと違うが、
独特のいい味の紫式部になっている。
ファーストサマーウイカの清少納言もはまり役だ。
そして帝を取り巻く貴族たち。
藤原道長に関する本はずいぶん読んだが、これまたひと味違う感じ。
そして帝をめぐり、帝にどう近づくか、どう利用するかの争い。
いつの世もこういうことなんだなとため息をついたり、憤ったりも楽しい。
柄本 佑 演じる藤原道長はすでに左大臣に登ったが、
摂関政治の頂点を極め、
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」
と歌うまでにはまだ少し。
正論を貫き、民のために帝にも具申する道長が
どう変わっていくのかは興味が尽きないところだ。
もう1本は「とらつば」
ワタクシ的には初のNHK朝ドラである。
愛聴するラヂオ番組で皆がめっちゃ面白いとべた褒めだったので、
これまたU-NEXTで観始めた。
たしかに面白く、毎日の通勤で50話ほど出遅れていたものを
リアルタイム回まで追いついた。
日本初、女性で法曹界に飛び込んだ佐田寅子を描いた物語。
戦前の女性差別から、戦時中、戦後の混沌、多くの犠牲。
そして日本が立ち直っていく様には毎回涙である。
思えば、ワタクシが生まれた頃ってまだ戦後の匂いが残ってたんだよね。
小さい頃の写真見ても、ランニングシャツで写っているし、
従姉妹のクミちゃんとユウちゃんも「火垂るの墓」みたいなおかっぱだった。
昔の日本に思いを馳せつつ、今の日本をつくってくれた多くの先人たちに感謝しつつ、
この日本に生まれた幸せを噛み締めつつ、「がんばれ!とらちゃん!」な毎日だ。
ちなみに主演の伊藤 沙莉さんはまったく知らず、とらつばで初めて知った。
石田ゆり子はいい演技するよね〜。
とうとう死んじゃったのは残念だけど。
スマホとオンデマンドのおかげで出会ったドラマ。
時代はすごい勢いで進化している。
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