ポニョ 観た!

遅ればせながら、「崖の上のポニョ」を観た。

ウ~ン、正直、何が言いたいのかよく分からなかった。
前評判というか期待が大きすぎたせいなのか、
特に感動することも無く、エンディングになってしまった。

ポニョがカワイイって感想もあるとは思うが、
魚に戻りかけの顔はちょっと怖い気もするし、微妙だ。

手書っぽい画風にこだわったという話もどこかで聞いたが、
家の中(特にキッチン)のタッチが極端にクレヨン画っぽくて、
登場人物のタッチと違和感があったようにも感じた。

でもって、登場人物にしても、ソウスケやお母さんなど、
人間の雰囲気に対して、ポニョのお父さんのキャラが唐突過ぎるし、
ポニョのお母さんにいたっては、どっかの少女漫画とか、
別の漫画から借りてきたような感じだった。

ストーリーよりも、そんなことばかりが気になった。
まあストーリーも、なんだかなぁって感じだったかな。

あと、何で宮崎アニメって、声優にタレントを使うんだろう?
嫌でもタレントの顔が浮かんでしまって、感情移入しづらいと思うのだが。
「ハウルの動く城」もそうだし、「おもひでぽろぽろ」なんてもう・・・・
プロの声優さんにやって欲しいと思う。

決して、宮崎アニメもジブリも嫌いではない。
ただ、素晴らしい(というか好き)なものもあれば、
そりゃないだろってのもある。
ポニョはそりゃないだろの4番手くらいだ。

ワタクシ的には、やはりこれがいちばんだ。

ワタクシのアニメに対する偏見を正してくれた名画だ。
ストーリーといい、絵柄といい、非常にバランスの取れた
まとまりのある映画だと思う。

この作品だって、別に何かを語りかけているわけでもない。
単なる活劇モノだと思う。
自然保護だとか動物愛護だとか、変に何かを語ろうとしたりしない、
アクション活劇アニメに徹しているから面白いのだと思う。
それでこそ宮崎アニメじゃないだろうか。

「千と千尋の神隠し」だって「隣のトトロ」だって、
別に深い主張は無いと思う。
周囲が勝手に意味付けをしようとしてるような。

映画に込められた主張云々じゃなくて、登場人物や設定などの
ディテールが素晴らしいから全編面白いんだと思う。
もうそれでじゅうぶんじゃないかと。

だからワタクシ的には、「耳をすませば」も
「おもひでぽろぽろ」も全然面白くなかった。
やっぱり、活劇的なものを無責任に観るのか楽しい。

人魚姫(ポニョ)を否定するわけではないが、
魚の形をした波が追いかけてくるだけじゃ
活劇モノとしてもちょっと物足りない。
「風の谷のナウシカ」や「天空の城 ラピュタ」並みの作品を
また観たいなと思ったりしたのだった。

「紅の豚」、カッコいいね。

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