6歳児を保育園に送る途中、突然、彼が言った。
「あ!朝、腕立て伏せと腹筋するの忘れちゃった!」
いつから、そんなことを・・・
「腕立てと腹筋って?」
「逆上がりが出来るように、頑張ってるの」
どうやら鉄棒が流行っているらしい。
それにしても、逆上がりが出来るように腕立てと腹筋とは。
その分、逆上がりそのものを練習したほうがいいんじゃないか
とも思うのだが、いまだに逆上がりの出来ないワタクシの
言うことなので、説得力が無い。
鉄棒ってのは、昔から苦手だ。
前回りだろうが逆上がりだろうが、とにかく回るのがダメ。
すぐに目が回って気持ち悪くなる。
何度も練習できないから、いまだに逆上がりが出来ない。
体の問題なのでしかたがないってことにしてある。
同じように、マット運動も苦手だ。
前転1回で目が回る。
加えて、後転なんかした日には吐きそうになる。
だから、いまだに何も出来ない。
これも体のせいだからしかたないってことで。
さて、プロ野球日本シリーズ、ジャイアンツが王手をかけた。
テレビでは、ベイスターズの工藤公康(投手)が解説をしている。
当たり前だが、レギュラーシーズン中は現役選手が
解説席に入ることはない。
日本シリーズやクライマックスシリーズならではである。
で、この工藤の解説がメチャクチャ面白い。
面白いってのは、笑っちゃうってことじゃなくて、
話す内容のレベルが高くて面白いってことだ。
現役選手ならではの、実践に基づいた緻密なデータを
ベースに話しをするので、非常に説得力がある。
「~くんは、ランナーがいないときの初球が
内角だったら、ほとんど振ってきません」
「ここでボールだと、カウント的にケアする要素が
ひとつ増えるので、野手が辛くなります」
「彼の長打はベースにかかるかかからないかの外角がほとんどです。
カーブから入ると、気持ち良く振らせてしまうので、
ボールでも内角低目から入ります」
こんなに喋ってしまって、次のシーズンは大丈夫か?
と思うほどに、ノウハウを公開しているように聞こえる。
まあ、おそらく話していることの何倍もデータ持ってるんだろうけど。
さすがベテランの現役ピッチャーだなと思う。
「ここでバントじゃなければ、振ってくるでしょうねぇ」
とか、
「監督が出てこなければ、そのまま投げさせますね」
なんて、
当たり前のことしか言わないボンクラ解説者とは大違いだ。
ってことで、ワタクシはどちらチームのファンでもないが、
工藤の解説を聞くだけのために、日本シリーズを観ているのだ。
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