ライブ

今年は一度もライブに行っていない。

毎年恒例の高中正義の日比谷野音も今日なのだが、
今年はチケットを買っていない。
初秋の野外音楽堂で、ビールを飲みながらのライブ。
ああ、行きたかったなぁ。

さて昨日、竹内まりやのことを書いたが、ご主人の
山下達郎のライブに、一度だけ行ったことがある。

渋谷公会堂(現CCレモンホール)だった。
達郎は、あまり大きなホールではライブをしないらしい。
音響的な納得度とか、観客との距離感などが理由だとか。

その、渋谷公会堂ライブは、一番後ろの席だった。
たしか、自分で取ったチケットじゃなかったので、
文句を言うわけにもいかないが、正直ガッカリした。

ステージがはじまった。
席がどこだとか、そんなことは関係の無い
クオリティーの高いステージだった。

オープニングは「SPARKLE」。
達郎自ら刻む、ストラトキャスターの乾いたカッティングの
イントロは、CDで聴くそのままの音だった。

そして、ライブが進み、途中何度も達郎は
マイクを通さずに歌を歌った。
達郎の生声は渋谷公会堂の後列にいたワタクシにも
じゅうぶんな迫力で届いた。

達郎は言った。

 「ボクの生声が、ホール全体に届かなくなったら
  そのときはライブをやめます」

楽器の音も声も、生のステージであることを
差し引かずに、そのまま楽しめるレベルだった。
完璧なプロのライブだった。

今まで、色々なライブに行ったが、巧いっていう意味では
山下達郎は群を抜いていた。

CDではそれなりに聴けるが、ステージでもTVでも
生で歌うと、あれあれ?ってことはよくある。

いつぞやのサッカーか何かの試合で、相○○瀬の歌った
君が代なんかは、ホントゴメンなさいって感じだった。
この前、TVの宴会バラエティで他人の曲をカバーして
歌っていたが、これまた、「こういう曲なの?」って思った。

大御所では、松任谷由美のライブはたくさん行ったが、
ステージの趣向は半端じゃない。
とにかく、大掛かりで別世界へ連れて行ってくれる。

しかし、歌そのものは微妙である。
いつぞやなどは、サビの部分で完全に声がひっくり返った。
しかも、バラード系の高音が伸びる部分だったから、
どうにも誤魔化しようも無かった。
一瞬、会場が凍ったような気がした。

まあ、あの歳であれだけ踊ったり走ったりしながら
歌うのだから、無理も無いことなのかもしれんない。
年齢とキャリアを考えれば、いまだに一線で
あのステージを張れるのはたいしたものだ。

海外アーティストでヘタクソだなぁと思ったのは、
元ビートルズのジョージ・ハリスンだ。

もうすでに半分隠居状態だったジョージ、
自信が無かったのか、エリック・クラプトンと
クラプトンバンドをバックに引き連れてやってきた。

東京ドームで、音響がメチャクチャだったってのもあるが、
とにかく酷かった。
ジョージのみ、クラプトンのみと、それぞれの演奏もあったが、
ジョージの曲は聴けたものではなかったが、
クラプトンの音はちゃんと響いてきた。
やっぱり、腕の差ってあるのだなと思った。

ちなみにワタクシ、ジョージ・ハリスンのファンだった。
今でも好きである。
それだけに、初めて観たジョージのライブは残念なものだった。

誰のライブだって、高いお金を出して、
なかなか取れないチケットをやっとの思いで手に入れて
観に行くのだから、それなりの期待と許容はあるのだが、
それでもハズレもある。

達郎のように、完璧なプロのプレーを見せてくれるのが
ホンモノというやつじゃないかなと思う。

ということで、テニスもレッスンも、ハズレの無いように
プロ意識を強く持って取り組まなければいけないのだ。
当たり前だけど。

・・・ふう、なんとかテニスにつなげたぞ。

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