釣りも趣味である。
自然の音しかしないアウトドアは、自然と同化しようとするのか、
頭が空っぽになる感じがして気持ちが良い。
そういえば、釣りを始めたのは、
仕事で色々なことがあった時期だったような気もする。
最近は、しばらく釣りに行っていない。
寒くなる前に行ってみようと思う。
アウトドアに欠かせないのがナイフである。
釣り用のラインカッターやニッパーなどの専用工具は持っているが、
1本携帯しておくと、何かと便利なのがナイフである。
かつては、このビクトリノックスのオフィサーナイフを愛用、
いつも携帯していた。
ところが、今は様々な規制で、持ち歩くことが出来なくなった。
まあ、いざという時が常にあるわけでは無いので、良しとしよう。
以前はこれ以外にも、ワンサイズ小さ目の
同型をキーホルダーにつけていた。
ちゃんと使える立派なものである。
ある時の空港の搭乗手続き。
「ポケットのものは全部トレイに入れて通してください。
持ち込み禁止のもの、申告が必要なものも出してください」
と言われ、キーホルダーについていた小さなオフィサーナイフを外し、
「これはマズイですよね?預けます」と置いた。
そして、横のX線検査装置を通る、ワタクシの手荷物。
係員の手が止まった。
「ちょっと、待ってください!これは?」
大きなほうのオフィサーナイフがカバンに入っていたのを忘れてた。
「出してもらえますか?」
微妙な空気の中、取り出されたナイフ。
数秒前に小さなナイフを申告しているだけに、
大きなほうのナイフを誤魔化そうとしたみたいな空気。
気まずい沈黙。
「これも預けます・・・・」
乗せてもらえないかと思った。
という、思い出のナイフ。
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