子供のレベルに合わせたつもりで駄洒落を言った。
「おとうさん・・・さむいよ」
ついこの前まで、「フトンがふっ飛んだ」で
大爆笑してたくせに、サムイ言うなぁ~!
どうも、笑いのハードルが上がるのは早いようだ。
昨日、なぜか夜中の3時に目が覚めた。
深夜帰宅して、さっき寝たばかりなのに。
TVをつけたら、ウインブルドンをやっていた。
サフィンの試合。
今大会のサフィンは絶好調だ。
とうとうベスト4まで勝ち上がった。
準決勝の相手はフェデラー。
磐石の芝の王者とはいえ、サフィン相手はちょっと嫌だろうなぁ。
簡単に勝つかもしれないし、バカ当たりするかもしれないし、
なんとも予測がつかないのがサフィンだから。
ジョコビッチに勝ったあとも、あのムラっ気がどこで爆発して、
コロッと負けるのだろうと、つい試合を観てしまう。
目が離せないスリリングさがサフィンの魅力だ。
澤村コーチもサフィンの大ファンだそうだ。
天才的なセンスとパフォーマンスが好きなんだとか。
そういえば、キレるパフォーマンスは似てるな・・・
サフィンのセンスとスリリングさは、サービスからも感じる。
トスがまったく安定していない。
バラバラな位置に上がっているように見えるのだ。
それでも止めることもなく、どこにトスが上がろうが、
お構い無しにズドンと打ち込んでいく。
毎回、機械のように同じフォーム打っていくのとは程遠いイメージだ。
テニススクールでコーチがサービスについて
アドバイスする場合、多くは、
「トスを打ちやすいところに上げましょう。
ズレたら打たずに上げ直しましょう」
と言うことが多い。
サフィンはまったく逆である。
しかし、考えようによっては、コーチがあまりにトスの正確性を
強調してしまうと、「トス道場」みたいになってしまう危険性がある。
大事なことは、どう打球するかであって、いかに寸分たがわずに
トスを上げるかということではないのにみたいな。
もちろん、まったく安定しないトスなら、
フォームも含め、上げ方の練習をしたほうが良い。
ただ、ボール1個ぶんのブレも許さないようなこだわりは
正直、ナンセンスじゃないかと思うのだ。
大体、人間の調整能力はそんなにヤワではない。
数センチくらいトスの位置がずれたって、
そこに合わせてラケットを振り出すはずである。
それが証拠に、自分の思い通りには飛んでこない
サービス以外のショットもラケットに当ててしっかり打っている。
だから、体勢が崩れるほどのズレなら、やり直したほうが良いが、
多少の誤差ならじゅうぶん打てるのではないかと思う。
トスの精度にこだわりすぎて、延々とトスの練習をするのも、
実は時間の無駄じゃないのかと思うなぁ。
なんてことをボンヤリ思いながら、サフィンの試合を観ていたら
また寝てしまったのである。
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