ブバシ飯

我が家の9歳児。

 「おとうさん、気をつけてね。
  キレイなバラにはトゲがあるんだよ」

 「(え?9歳にして何を知ったんだ?) 何かあったの?」

 「今日ね、ハルカくんのマンションの中庭で鬼ごっこしてたら、
  バラが植わってて、トゲに引っ掛けて腕を切ったの」

比喩表現じゃなくて、そのままだった・・・
まあ、9歳でそんな経験しないか。

最近、6歳児は、「だいじょ~ぶ!」と、
鼻に親指を突っ込んで、手をパーにする。

これって「仮面忍者 赤影」の青影のポーズだよね。

Aokage

(青影)

1967年作品だぞ。
教えてないし。

 「それ、どこでおぼえたの?」

 「し~らないっ!しぜんに」

自然に覚えるなんてないだろ?
謎である。

 

さて、ある日のこと。

 「おなかすいたよ~!」

 「おかあさんが帰ってくるまでしガマンして」

 「ガマンできな~い!
  冷蔵庫に、ひと口餃子があるんだよ~。焼いてよ~!」

雛たちがピーピー騒ぐ。
しかたない、焼くか。

Gyoza

ゲッ!フライパンにくっついちゃったぞ。
グシャグシャだ。

 「ゴメン、こんな感じでカンベン」

 「おいし~い!料理うまいね~!」

どうやら見た目は関係ないらしい。

別の日。

 「おなかすいたぁ~!お昼ゴハンなに~?」

 「よ~し、何か食べに行くか?これともコンビニ?」

 「たまにはつくってみてよ」

う~ん、どうしよう?
どこになにがあるのか、さっぱり分からないぞ。
まあいいや、適当に。

豚バラを炒めて、少しバターを落として、ゴハンを入れて、
適当に味付けして、醤油をたらして炒めてと。

 「ハイ、完成!」(自主規制により画像無し)

 「何これ?」

 「(さすがに適当すぎたか?見た目も・・・なぁ)
  え~と、ブバシ飯と言います。特製でございます」

 「なんでブバシ飯っていうの?」

 「豚バラのブ、バターのバ、醤油のシ、だから。
  さっき考えました。色々言いたいこともあると思うけど、食べてみて。」

 「おいし~い!」

そうか美味しいのか・・・(ろくに味見してない)
ちゃんとしたもの食べさせないとイカンな。

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