ローランギャロと男子バレー

ローランギャロが終わった。

男子はナダルの圧勝。
ビヨン・ボルグ以来の4連覇、しかも失セットがゼロ。
やっぱりレッドクレーはナダルの庭、フェデラーはお客様なのか?
と思わせるほどのワンサイドマッチに見えた。

もちろん、フェデラーはウインブルドンには自信を持っているだろうし、
グラスこそがフェデラーの庭なんだろうと思う。
しかし、誰かが解説していたように、ナダルが、
レッドクレーからグラスまで、自分の庭を広げて来るんじゃないか
と思わせるような、勢いを感じさせた決勝戦だった。

ちなみに、Ken’sで実施された「フレンチオープン優勝者当てクイズ」。

ワタクシは、稲葉コーチからコラムと予想を依頼された。
休日に、「今日明日中に原稿を書き上げてください」という、
血も涙も無い、強引なメールが来たので、
休みの日にシコシコ書き上げ、予想を立てた。(苦笑)

女子の優勝は見事的中。
ちなみに、この予想はエナンの引退表明前のもの。
そういう意味では、的中はちょっとウレシイ。

男子のジョコビッチという予想は惜しくも外れた。
ジョコビッチがフェデラーの山に入っていたら、
もしかすると、決勝はナダルvsジョコビッチだったかもしれない。
しかし、それでも優勝はナダルだったんじゃないかと思う。
クレーだとここまで強いのかというほど圧倒的だったように思う。

さて、日本男子バレーボールチームが、オリンピック出場を決めた。

正直、バレーボールには興味は無い。
あまりに日本での開催大会が多くて、メディアに牛耳られている感が強いのと、
必ずジ○○ーズ系のアイドルが絡んでくるからである。

スポーツ中継にアイドルって必要なのだろうか?
そんなことを言うこと自体、ワタクシが大人げ無いのか?
よく分からない。

そんな文句を言いつつも、
「この試合に勝てば、16年振りのオリンピックです!」
と言われれば、やっぱりTVを観てしまう。

ワタクシの非常に少ない情報では、男子バレーのオリンピック出場の
可能性は限りなく小さく、この大会は女子がメインイベントだと思っていた。
そんなわけで、なにがどうなって、「あと1勝!」になったのかすら
よく分からなかった。

ファイナルセットにもつれ込み、マッチポイントが行ったり来たりして、
スリルのある試合だったし、結果が良いほうに出てよかった。
感動で泣きはしなかったけれど、純粋に楽しめた。

それにしても、日本チームのキャプテン、荻野選手は味がある。
試合自体かなり競っていたし、16年ぶりのオリンピック出場が
かかっていたから当然なのだと思うけれど、
あの泣きそうな表情ばかりが心に残ってしまった。

まったく知識が無いので恐縮だが、ワタクシの中でのキャプテン像は
常に冷静、または常にポジティブな表情でメンバーを勇気づけるリーダー
というイメージだ。
荻野選手は、もともとがそういう顔のつくりなのかもしれないが、
ワタクシ的には若干の違和感というか、不思議な感じがしたのは事実である。
しかし、視聴者には最高の切迫感が伝わったんじゃないかと思う。

そして、対照的な植田監督の怖い顔。
こちらも、事の重大さがひしひしと伝わってきた。
そんな表情と緊張が交錯した試合、
こちらも妙に共感して疲れてしまった。

勝利を決めた後、植田監督が駆け寄ったのはバレーボール協会の方々。
実況アナウナスで分かったのだが、なんと松平氏と大古氏だった。

1972年のミュンヘンオリンピックで、日本男子バレーは金メダルを獲っている。
その時の監督が松平氏、大古氏はアタッカーだった。
そのお二人が、現在は協会の中枢におられるらしい。

バレーボールに興味がないと言いながら、
なぜそんなことを知っているかというと、
1972年当時、TV番組「ミュンヘンへの道」を観ていたから。

この番組は、ミュンヘンオリンピックに向けての日本男子バレーボールチームを
アニメと実写のミックスで描いたもの。
当然、松平監督、王古、猫田、横田など選手名もすべて実名だった。

やっぱり強いスポーツの支持は高いってことで、
当時の子供たちは、このアニメに熱狂したものである。
ワタクシもそのひとりであった。
だから、お二人の名前も憶えていたというわけ。
まだお元気に活躍されていることにもお驚いたけど。(失礼)

そういえば、テニス業界のパーティーなどで、往年の名選手の方々に
お会いするというか、お見かけすることがある。

自分がテニスをはじめる前の名選手の方々は
雑誌や教本でしか拝見したことがないものだから、
ワタクシの中では、ある意味、歴史上の人物になっている。

だから、お元気でパーティーに列席されていたり、
壇上に上がられると、密かにすごく驚くのだ。
(もちろん、顔には出せない)

どのような方々かお名前を挙げると差しさわりがあるというか、
ワタクシが業界から抹殺されるので(ウソ)、個人名はあげないが、
福沢諭吉や吉田茂が現れたくらいの驚きだったりする。
いや、それだけ雲の上の方々なのである。

と、余計なことを書き連ねていたら、時間が無くなった。

今日は、(社)日本プロテニス協会の仕事で軽井沢に出張なのだ。
しかも日帰りというハードスケジュールだ。
面倒だから、温泉にでもつかって、勝手に一泊しちゃおうか。
一日くらいいなくなっても、大勢に影響は無いだろう。

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