それ、ピックルボールですか?

ビジネス

つけ麺はめったに食べないのだけど。

これはなかなか美味しかった。
夏限定だったけな。

さて、ピックルボールの話。

最初は一部の動きだったものが、流れに変わってきた。

テニススクールのピックルボール参入である。

ピックルボールがスポーツコンテンツとして定着するのか。
ビジネスとして成立するのか。
テニスの普及振興にはマイナスになるのではないか。

ほんの1年前まではまだ懐疑的な空気があった。
導入も一部の事業者に限られていた。
しかし今年に入り、続々とテニススクール事業者がピックルボールに枠を割いている。

その多くがレッスンである。
ピックルボール市場の急激な伸び、時間経過により、愛好者の技術レベルも上がり、
安価でプレー出来る公営体育館の枠が取りづらくなった。
そしてサークル的なグループは初心者を受け入れなくなった。
人数も揃っているし、貴重な時間をわざわざ初めての人に割きたくないと。

結果、これから初めてみたい人の場所が減った。
各地域協会が体験会などを実施しているが、最近は初心者よりも経験者向けのイベントが多い。
これもあっという間に埋まってしまう状況。

そんな初心者の受け皿として、テニススクールのピックルボールが機能し始めている現状がある。
実際、遠方からの参加者も少なくない。
明らかにテニススクールの商圏外からの参加である。
体験会には参加するが、正規入会率は低い。
まずはやってる機会として来てみたという感じらしい。

ということで、続々とピックルボールに参入しているテニススクール界だが、
レッスンをするとなればコーチが必要。
誰がレッスンをしているのか。
当然の流れで、テニスコーチである。

ピックルボールはその技術的なハードルの低さが爆発的な普及の最大要因。
テニスコーチなら数分あればボールを打つことは容易に出来るし、
それっぽく試合をすることも難しいことではない。

あっという間にピックルボールコーチの出来上がりである。

しかし最近、そこに問題が発生している。
ピックルボールとテニスは似て非なるもの。
テニス技術においてそれらしいプレーは簡単に出来るが、それはピックルボールではない。

ピックルボール界隈で言われていること。

「テニスコーチがピックルボールコートでテニスを教えている」

実際そうなのだろうと思う。
急ごしらえのピックルボールクラスを埋めなければいけない。
初心者向けの体験会レベルなら、打ち方、ルール、カウントの数え方を覚えれば
あまりピックルボールの経験のないテニスコーチにもそう難しくない。

しかしそれがピックルボールなのかといえば、やはり違う。

そもそも技術も用語も違うのだ。
ボレーはスライスではないし、ブロック、ロール、フリック・・打ち方も様々。
ドロップもテニスとは意味合いが違う。
フォーメーションもスタッキングなんて用語はテニスにはない。

加えて、ピックルボールの技術や戦術は日進月歩。
次々に新しい要素が出続けている。
最近はソフトテニスの技術がトーナメントシーンを席巻している。
船水選手の活躍はその代表例。
先日知り合った西田選手 もソフトテニス出身である。

これらを理解し説明が出来るか、実践出来るか。
「対価をいただいてテニス教える」をピックルボールにに置き換えれば、当たり前の条件である。

「試合は出たことありません」
そんなテニスコーチに教わりますかという話である。


ピックルボール関係者は忸怩たる思いでこれを見ているのかもしれない。
それはピックルボールじゃないよと。

テニススクールも黎明期はそうだったのかもしれない。
ちょっとテニスが出来ればコーチになれるみたいな時代もあったのかも。
というか、あった。
大学生のアルバイトコーチがたくさんいるのがその証だ。

しかしテニススクールの歴史において、品質はこなれていき、ノウハウも蓄積された。
結果、レッスンの品質が安定したのはたゆまぬ努力の結果だろう。

ピックルボールもひとつの競技である。
今年、一般財団法人ピックルボール日本連盟は、
公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)の承認団体になった。
つまりオリンピックの正式競技を目指せる名実ともに正式種目になったということ。

黎明期を経て、ビジネスとしての側面も持ち始めたピックルボール。
生半可な取り組みではあっという間に化けの皮が剥がれてしまうだろう。

ここが正念場である。

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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