挽回できる組織とは|江戸時代の入れ墨とか、失敗のレッテルとか。

食べ物

そば飯(暫く前の写真だけど)

やっぱり本場は美味しい。
ごちそうさまでした。

さて、挽回ってなに?というお話

江戸時代、罪人は入れ墨を彫られたそうだ。
腕だったり、ひどい場合は額に「一」や「x」なんかを入れられたとか。
つまり当時の罪人には人生の挽回のチャンスはなかったってこと。

入れ墨の罰は明治時代にはなくなったそうだけど、まあひどい話である。

現代の日本では罪は服役して償うのだが、
はたして刑期を終えて出て来たら禊は済んでいるのか?
済んでいるはずなのだけど、おそらく世の中的にはそうではないのが現実だろう。
前科者などのレッテルはずっとついて回り、その人の人生から消えることはない。

見えないだけで、江戸時代の入れ墨と変わらないのだ。

犯罪という話だと少々重たいのだけど、
仕事におけるミスや失敗だとどうだろう。
程度にもよるが挽回はきくだろうか。
小さなミスは時間経過やその後の頑張りで挽回もあるのだと思うが、
結構なやらかしについてはどうだろう。

仮に降格や配置転換レベルの失敗をしてしまった場合は?

一定期間の降格や減給など、組織としてのけじめをつける方法はあるはず。
そしてそれを終えたら、ペナルティボックスからは出てこれるのが道理。

問題はその先。
いつまで経っても、
「あいつはこういうことをした」
「あいつはこういうヤツ」
「いつかまたやらかす」
周囲や上層部がそんな見方をしていたら・・・・

それこそ江戸時代と変わらない。
ようするに挽回の効かない組織ってことになる。

その時はその時、あの時はこうだったけど今は?
そんな見方がされない場所は一度の失敗で未来は閉ざされる。
何らかのペナルティで禊は済んでいるはずなのに・・

そういう組織で人はどう動くか?

失敗しないことが最優先される。
つまり余計なチャレンジもしなくなる。
余計なことも言わなくなり、提案も出なくなる。

チャレンジ〜成功よりも、何もせず無事に日々を送ることが最優先という体質になるのだ。

「何もしないよりはチャレンジを」
「失敗という貴重な経験から学べ」

よく言われることだし、多くの組織はそれに異論はないだろう。

その通りだと思う。
でも、本当にそうだろうか。
口ではそう言いながら、実際には一度の失敗を何年も引きずらせてはいないだろうか。

人は言葉ではなく、組織の空気を読む。

「チャレンジしろ」と言われても、
チャレンジした先輩や仲間が干されているのを見れば挑戦はしない。

「失敗してもいい」と言われても、
失敗した人が何年も評価されないのを見れば誰も手を挙げない。

組織文化は、スローガンではなく”前例”でできている。
だから、本当に挑戦する組織をつくりたいなら、
「失敗した人をどう扱うか」が一番大事なのだと思う。

もちろん、何をしても許されるという話ではない。
故意の不正や隠蔽。
責任転嫁。
同じ失敗を何度も繰り返す。

そこには厳しさも必要だ。

でも、反省し、責任を取り、改善し、再び挑戦しようとしている人まで
過去だけで評価するなら、その組織は未来を失っていく。
そしてその人材はそこを去っていく以外に選択肢はない。

実は、組織にとって一番もったいないのは、失敗した人ではない。

一度痛い思いをしたからこそ、リスクを理解し、慎重さを身につけ、
人の痛みも分かるようになった人材を使わなくなることだ。

これは大きな損失だ。

スポーツでも同じ。
大事な場面でダブルフォルトをした選手を、
「お前はもう試合に出るな」と言い続ける監督はいない。

次はどうすれば入るのか。
次はどう戦うのか。
そこを一緒に考える。
だから選手は成長する。
会社も同じじゃないだろうか。

最後に一つだけ。

組織の器は、優秀な人を集められるかではない。
失敗した人が、もう一度立ち上がれる場所を用意できるか。
そこに、本当の組織力が表れるのだと思う。


挽回できる組織には、人が育つ。
挽回できない組織には、前例だけが積み重なる。

どちらが強い組織になるか。
答えは、案外シンプルなのかもしれない。

ずいぶん前に「レッテル」について書いた。
ホント、勝手に決めなよって話。

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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