湖池屋のマーケティング戦略がスゴイらしい。
いちいちネーミングがスゴイのだ。
味は・・・普通。
さて、先日の「この子、ネクタイは無理!」の続き。
時はバブル前夜くらい。
就職情報誌は山のように届き、会社も選び放題。
でも、ほとんど就職活動はしなかった。
1回だけ車のディーラーの説明会に行った。
Tシャツがもらえるって書いてあったから。
あとはずっとフラフラしていた。
飲み仲間の年上のお姉さん方に「アンタ、就職しないの?ここ受けなさい」と
医療機器の会社の面接を受け、内定をもらった。
営業職だった。
結局、内定を辞退して、叔父が紹介してくれた某スポーツクラブチェーンの本部に入社。
毎日、スーツを着て銀座の事務所に通うことになった。
「ほら、オレちゃんとネクタイしてるじゃん」と母親に向けて思った。
が、結局、テニスがしたくて退職した。
本当のところは、サラリーマンが嫌だったというのが理由の半分だっだと思う。
やっぱり組織には向かないのだろうな。
さすがお袋と思った。
とはいえ、あれから30数年、それでも組織で生きている。
向いているかというと、正直向いていないと自分でも思う。
組織で生き残るにはそれなりの生き方があるようだ。
仕事の中身だけではなく、要領や世渡り的なこともうまくやること。
人の集まりだから、力関係、理不尽、足を引っ張る、
讒言、梯子外し、マウント、巧妙な罠や意地悪・・・
そんなこともたくさんある。
生き残るためには、出世するためには、特にあるところから上は
仕事とは別の何かが必要なのかもしれない。
「やることやってるし」「あれもこれもやったよね」は実は通用しない。
「うまくやる」とか、アピールする能力も必要なようだ。
それもすべて飲み込んで、世渡りに軸足を置く方向性を持っていないというか、
「オレがオレが」アピールはそもそも好きじゃないし、筋が通らないものは通らない。
上にあれこれ吹き込んでうまく立ち回ることもしたくない。(苦笑)
何度か居場所は変わったが、それぞれの場所でそれなりのポジションをもらっている。
が、正直、えらい皆さんからからのウケは良いとも思えない。
「まあ、使えるか」ってことで、ギリギリ首の皮一枚な気もする。
それでもこの年まで組織に関わって生きている不思議。
あの時、母親が言ったひと言は、まさに母だからのワタクシの本質なんだろう。
「あんたはそういうこと上手に出来ない」って。
仰る通り、誰が言おうと白いものは白だし、黒いものは黒にしか見えない。
母がそれを覚えているかは分からないが、世渡り下手はその通りだし、
良い時も悪い時もあの言葉を思い出して自分なりに生きていくしかないと思うのだ。
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