帰り道の天王洲あたり。
キレイだ。
この辺りってお高いんでしょうね。
さて、某日はレックインドアテニススクール上石神井へ。
(公益社団法人)日本プロテニス協会のお仕事である。
これから入会のためのプロテストを受ける方のために講習会というものがある。
プロテストは講習会を受けなくても受験可能なのだが、
科目が多岐に渡ること、内容も特殊な部分があることから、
講習会を受ける受けないで合格率もずいぶんと変わるのだ。
ちなみにワタクシが入会した30数年前は「研修合宿」というものがあって、
そこに参加しないと受験が出来なかった。
研修合宿は3泊4日で行われる。
最初は打法。
コンチネンタルグリップからフルウエスタングリップまで
すべてのグリップであらゆる回転のショットを打たされる。
コンチネンタルはスライス系、ウエスタンでトップスピンと思っていた頭を
一気に攪拌されて、新たな概念を植え付けられる。
そしてフットワークの考え方、身体の使い方、様々な場面での適切な回転など、
何度も何度も演習をさせられる。
後半は教授法。
モデルの問題点を見つけ、いかに矯正し上達させるか。
まさにレッスンの本質を叩き込まれる。
夜は座学。
昼間のオンコートでヘロヘロで眠いのだが、テニスの歴史、協会の歴史、
マーケティングや教授法などの講義を22時すぎまで聞くのだ。
朝は練習から始まる。
食事の前に技術を鍛えましょうということ。
眠い目をこすって練習って、高校生以来って感じだ。
とにかくプロコーチになるために必要なマインドから理論、技術まで
高名なコーチの方々に徹底的に叩き込まれる。
まさに洗脳状態である。
しかもワタクシ、兵庫県での研修合宿に参加したため、周囲は関西方面の方ばかり。
4日間、関西弁に囲まれての生活。
「関東弁は説得力があるように聞こえるからずるいわ」などと言われつつの
軟禁状態の合宿はまさに異文化だった。
その後、プロテストを受けて、ようやく会員になるのだが、その話はまた後日。
そんな時代もあったのだが、現在の講習会は1日のみ。
ワタクシも講師側になるなんて、思いもしなかった。
受験についての多くを1日で勉強してもらうので、中身はパンパン。
伝える側もうまく調整しないと伝えきれないという真剣勝負。
とはいえ、昔の合宿のように怖い講師ってのは厳禁なので、
うまくコミュニケーションをとりつつ、これから仲間になる皆さんに丁寧に教える。
プロ協会も変わったものだ。
正直、テスト対策的な色が濃い講習会。
1日でやる限界もあるんだけど、
もう少しプロコーチとしての何かが伝えられないかなとも思う。
この辺は試行錯誤しながら、変えていければと思う。
コーチの仕事が今後どうなるかも含めて、
業界や制度を考える時期に来てるんじゃないかな。
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