パートナーとか、トラウマとか。

街歩き

ヒューリックさん、パラバドミントンのゴールドパートナーなのね。

日本プロテニス協会にもスポンサードをいただいている。
いつも有難うざいます。


さて、ワタクシのトラウマ。

トラウマ
「元来は傷を意味する語であるが,精神医学の分野で,強いショックによって心に受ける深い傷を意味する語として使われるようになった。「心の傷」と言い換えるのが最も分かりやすいが,やや硬い場面や,「トラウマに陥る」などの文脈では,「心的外傷」という言い換え語が適切になる場合もある。」
(国立国研究所より)


先日、フィットネスクラブのプールで
5歳の男児が溺れて亡くなるという痛ましいニュースがあった。

実はそれに近い経験をしたことがある。

もう15年くらい前のこと。
両親と家族で旅行に行った。
泊まりは両親の知り合いが持っているリゾートマンション。

部屋に着いて、5歳児くらい(現在21歳児)がプールに入りたいと言うので、
5歳児とワタクシで庭にあるプールへ。

5歳児は水辺でチャプチャプ。
それを両親は10階あたりの部屋のバルコニーから見ていた。

ワタクシはプールサイドの椅子に座っていた。
ふと、5歳児に目をやるといたはずの彼がいない。
そして水面がバシャバシャと揺れている。

溺れたのだ。
気づくまでに数秒。
ワタクシはそのままプールに飛び込んで5歳児を抱き上げた。

上から見ていた両親も最初はふざけているのかと思ったらしいが、
すぐに溺れていると気づいたらしい。

そのプールの縁は5歳児の腰下の数十センチ程度の深さだが、
2mも先に行くと一気に1m以上深くなっていた。
そこに5歳児は落ちたのだ。

幸い5歳児は水を飲むこともなく助けあげられた。
本人も驚いただろうが、ワタクシも怖かった。

子供は静かに溺れ沈んでいく。
「助けて!」なんて声を出せるわけもない。
それを目の当たりにし、とても怖くなった。

今でも何かの拍子にあの時のことが浮かぶと、足が震え、動悸が激しくなり、
胸が締め付けられ、身の置き場がなくなるような何とも表現出来ない状態になる。
助かったから笑い話なんてとんでもない。
一歩間違えたら・・・怖くてそれ以上このことを考えてはいけないとブレーキがかかる。
ワタクシの大きなトラウマになっている。

溺れた子供を助けようとして、親が溺れて亡くなったという話も聞く。
子供が助かるなら躊躇なく自分が飛び込んで身代わりになっても良い。
世の親の普通の感覚だと思う。
子供に何かあったら間違いなく自らの身を投げ出すだろう。


21歳児もその時のことは憶えているらしい。
「憶えてる。怖かった」と言っていた。
そりゃそうだよな。

トラウマになっていることは家族にも本人にも言わずに来たが、
本当にあれ以上の恐怖はない。
ここに書くことでトラウマを成仏させようと思うのだが、
まあ、変わらないだろうな。


ちなみに、プールに飛び込んだ時にポケットに入っていたiPhoneは
そのまま成仏してしまった。
それを見て5歳児が「こめんなさい」と何度も謝っていたが、
そんなものとキミの命が比べられるわけもない。

帰りに銀座のアップルストアに行ってiPhone買い換えたけどね。

なんにしてもかけがえのない命。
今日まで無事に一緒にいてくれてありがとう。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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