負けず嫌いとか、スコアとか。

テニス

テニスを始めたばかりの頃の15歳児。
6〜7歳だろうか。

お兄ちゃんと試合をし、もう少しで負けそうな場面。
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こらえきれずに、泣きながら試合をする。

負けたらもう大変。
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「もう1回やる!」

「いや、もう時間なんだよ」

「いやだ!勝つまでやる!」

「コート空いてないんだって」

「駐車場でやる!」

毎週こんな感じ。
諦めさせるのが大変だった。

今はテニスをしていない長男に負けることはない。
そしてワタクシにも不敵な笑みを浮かべるように・・・。

そんな生意気な顔したって、こんなだったんだぞ、キミ。

 

さて、そんなわけでもう15歳。
毎日、テニスクラブに通っている。

時間が合う時はクラブまで送っていく。
ここしばらくは時間が合わずだったが、
前日久しぶりに送って行った。

少し早く着いた。

「45分練習してもらえますか」

「いいよ」ってことで、コートをレンタル。

軽くアップして、ラリー。

「何する?」

「サーブ打ちます」
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え?、オレ要らないじゃん。

黙々とサービスを打つ。
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時々アドバイスしながら、見守る。
ツマラン。

ひとしきりサービスを打ち終えた15歳児。

「次は?」

「試合したいです」

いきなり試合である。
今まで突っ立って見ていたので、体が動かない。
向こうはしっかりサービス打ってるし、
これってハンデじゃない?

序盤から15歳児リードで試合は進む。
とてもじゃないが、挽回出来る感じじゃない。

マズイ。
とにかく負けはいやだ。
あと10分か。
何とか粘ろう。

スライス打ってみたり、リターンから奇襲をかけてみたり、
かく乱戦法に出てみる。
そのかいあってか、2-5で時間切れになった。

悔しそうな15歳児。
「いちおう、負けてないから」とワタクシ。

facebookに「2-5でした」と投稿したら、クラブの社長さんから、
「タイのスコアで終わってあげなきゃダメよ」とメッセージ。

「いや。ボクが2のほうです。よって、タイは無理です」

「え?そうなのね。もうそうなっちゃった?」

どうやらスコアを勘違いされていたらしい。

実はずいぶん前にそんな感じになってる。
これもコーチたちのおかげってことで感謝なのだろうなぁ。
でも、もう少し抵抗したいぞ。

どこまで一緒に出来るか。
とにかく頑張ってみるのだ。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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