いったい、いつになったら発売されるの?
ブリヂストンスポーツがテクニファイバー社の代理店になってからというもの、
何度も担当氏にツッコミを入れていたテクニファイバーのラケット。
やはり、ブリヂストンブランドとの調整が難しいのか?
このまま発売は無いのか?
ということで、展示発表会へ。
会場は大森にある、ブリヂストンスポーツ本社だ。
会場に入ると、新しいテクニファイバーの顔が迎えてくれた。
マルコス・バグダティスである。
フィッシャーのラケットからの移籍だ。
一部テニス誌にも掲載されていたとおり、フレンチオープンから
テクニファイバーのラケットを使い始めている。
故障も抱えているようで、残念ながらフレンチでの活躍は無かったが、
今後はテクニファイバーのメインキャラクターとなるようだ。
ポスターの背景は、バグダティスの出身国、キプロスにちなんで
ギリシャ神話のゼウスだそうだ。
このゼウス、今回のラケットデザインにもフューチャーされている。
そうそう、忘れてはいけないのは、もうひとりのメインキャラクター。
セルビアのティプサレビッチ。
全豪オープンでは、フェデラーをあと一歩のところまで
追い詰めたので、覚えている方も多いと思う。
さて、肝心のラケットだが、実は試打はしていない。
今回は発表会だけなので、実機のインプレは次回に譲りたい。
スペックと持った感じしか書けないので、そこはご勘弁。
テクノロジーの説明
分かったような、分からないような・・・よく分からない。
シリーズは、「T-FLASH」と「T-Fight」の2つ。
各3機種づつ発表になった。
「T-FLASH」がパワー系のシリーズ、
「T-Fight」がコントロール系のシリーズのようだ。
T-FLASH 315
ウエイト: 315g
フェイスサイズ: 100平方インチ
バランス: 310mm
ストリングパターン: 16×20
フレーム厚: 20~25mm(ラウンドビーム)
価格: 35,700円(税込み)
バグダティスの使用モデルである。
かなりの部分、バグダティスのリクエスト通りにつくったとのこと。
実際、これから紹介する他のモデルと比較しても、
これだけが少し異色な感じがする。
よく言えば、ツアー系っぽい。
悪く言えば、フィッシャーっぽい。
さて、試打出来ないので、見た目を紹介するしかない。
やはり目につくのは、テクニファイバー・レッドだ。
で、今回のデザインはかなり特徴的。
スロート部にあしらわれてるのは、先に紹介した
ギリシャ神話の全能の神、ゼウスだそうだ。
ワタクシ、ゼウスがこういう顔なのかは知らないが、
確かに斬新ではある。
このあたり、好みが分かれるところかもしれない。
持った感じは、持ち重りのしない振りやすさがあった。
コントローラブルな使いやすいモデルなのかも。
T-FLASH 290
ウエイト: 290g
フェイスサイズ: 100平方インチ
バランス: 325mm
ストリングパターン: 16×19
フレーム厚: 24mm(ラウンドビーム)
価格: 33,600円(税込み)
こちらは若干、飛び系を予感させるスペック。
鮮やかなレッド系のフレームには、同じくゼウスのデザイン。
T-FLASH 265
ウエイト: 265g
フェイスサイズ: 100平方インチ
バランス: 330mm
ストリングパターン: 16×19
フレーム厚: 24mm(ラウンドビーム)
価格: 31,200円(税込み)
スペックからは完全に飛び系のラケットだと分かる。
女性にもじゅうぶん使える操作性を備えているのでは。
デザインはイエローとブラック。
ここにも、ゼウスが鎮座している。
T-Fight 320
ウエイト: 320g
フェイスサイズ: 95平方インチ
バランス: 310mm
ストリングパターン: 16×19
フレーム厚: 21.5(スクエアビーム)
価格: 35,700円(税込み)
シリーズ中、一番重い。
フレームもスクエアだし、こちらのほうがバグダティスモデル
なんじゃないかと思わせるようなスペックである。
このシリーズも、スロート部に顔がある。
小さくて分かりづらい方は、フェイス部のPOPを見て欲しい。
メーカーの説明によると、「サムライ」だそうである。
ワタクシには、「サムライ」というよりは、「歌舞伎」に見えるが、
海外では、日本文化を思わせるデザインは「COOL」だそうだ。
T-Fight 295
ウエイト: 295g
フェイスサイズ: 95平方インチ
バランス: 325mm
ストリングパターン: 16×19
フレーム厚: 21.5mm(スクエアビーム)
価格: 33,600円(税込み)
こちらも、スロート部にサムライだ。
これも、好みの別れるところか?
今回のシリーズ全機種そうなのだが、
デザインのぶっ飛び振りに相反して、
フレーム形状そのものは非常にオーソドクスである。
これは、基礎テクノロジーへの自信を感じさせるものである。
T-Fight 280
ウエイト: 280g
フェイスサイズ: 102平方インチ
バランス: 330mm
ストリングパターン: 16×19
フレーム厚: 23mm(スクエアビーム)
価格: 33,600円(税込み)
今回の機種中、最大のフェイスサイズ。
扱いやすさに特性振ったモデルだと思う。
しかし、どうしてこのモデルはホワイトなのだろう?
なんだか、1本だけ仲間はずれに見えるぞ。
塗装もつや消し。
かつてダベンポートが使っていた、白黒のラケット、
ウイルソン ハンマー4,2をちょっと思い出した。
このラケットには、サムライはいない。
しかしスロート部をよく見ると・・・
「忍者」だそうだ。
これまた斬新である。
以上が、今回発表された全6機種のラケットである。
一番重要な試打レポートが出来ないのは残念だが、
そのうち試打する機会もあるかと思う。
(BS社のS田さん、ぜひお願いします!)
聞けば、初回の入荷本数が非常に少ないうえに、
今回の発表会での評判も上々で、すでにオーダー数が
入荷数を上回ってしまったとのこと。
Ken’sでも取り扱いする予定だが、あまり数は入ってこないかも。
興味のある方は、早めのご予約をお勧めしたい。
さて、今回の日本販売を記念して、
「テクニファイバー・デビューキャンペーン」が実施される。
ラケットを2本購入すると、ツアーケース+ストリング2張がもらえるのだ。
1本購入の方には、抽選でフレンチオープン観戦ご招待などが当たる。
なんとも太っ腹な企画である。
ヨーロッパでは非常に歴史のあるメジャーブランド、テクニファイバー。
そのラケットがいよいよ日本に正式上陸である。
イメージカラーが、ワタクシの好きな赤ってのも良い。(関係無い)
楽しみだ。
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