勝負の行方は分からないもの。
学生時代、県大会の準々決勝あたり。
(最近、昔話ばかりだなぁ。スミマセン)
何だかスゴク調子が良くて、打つショットがことごとく決まって、
かなりワンサイドな試合運びをしていた。
ゲームカウントは5-0で圧倒的なリード。
このサービスゲームをキープすればベスト4進出。
しかもポイントは40-15でマッチポイント。
ギャラリーもボチボチ集まってるし、
最後はカッコ良く決めたいなんて、余計な考えが頭をよぎった。
よせばいいのに、マッケンローばりにサーブ&ボレーに出てみた。
ファーストボレーがネットに引っかかって、スコアは40-30。
これで我に返ればよいのに、なまじ調子が良かったもんだから、
もう一度、サーブ&ボレーに出た。
また、ボレーがネット。
これでデュース。
イカン、イカン、慎重にいかなきゃと思ったときには、
そこまでのペースを取り戻すことが出来なくなっていた。
ズルズルとマッチゲームを落として5-1。
イヤイヤ、まだ大丈夫なんて思っていたら、
5-2、5-3と追い上げられて、
気がついたら5ゲーム連取されて5-5に。
もう完璧にテンパってしまったワタクシ。
結局、7ゲーム連取されて、5-7で敗退。
まれに見る大逆転勝利を献上することに。
今でも時々、あのマッチポイントを思い出すことが。
サービスを打ってネットに出て、バックボレーがネットにかかる。
そこから大逆転劇のはじまり。
あの邪心に満ちた1本がすべての元凶。
どんなカッコ良いショットを打つかよりも、どう勝つかが大事。
勝っている時はペースを変えないこと。
見栄えの良いショットよりも、ポイントの取れるショット。
もう二十数年前のことですが、絶対に忘れられない一戦です。
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