先日のエントリー「昔の話」、続くかもと言いながら、
中途半端に放置しておりました。
楽そうだ、女子がたくさんいそうだというだけの理由で
テニス部に入部したワタクシですが、新入部員を見渡すと
同じような軟弱な理由で入って来たであろうヤツばかり。
そういうワタクシもテニスはド素人。
救いは、硬式テニスの経験者がいなかったこと。
当時の福島県では、高校でも硬式テニス部がある学校は珍しく、
硬式テニス部がある中学校は皆無。
新入部員の中には、軟式テニスで強かったヤツもいたけど
当時の硬式テニスは、ウッドラケットでフラット系のボールが主流。
ボルグが出てきたばかりのころで、厚いグリップでのトップスピンは
まだまだ遠い世界の話。
軟式をやってたヤツには、そのままの厚いグリップで
ガンガン打たせりゃいいものを、軟式経験者も同じような
イースタングリップに矯正されて素振りをさせられたものだから、
結果として経験の有無に関わらず、全員がほぼ同じスタートラインに
立ったのであった。ラッキー!
とはいえ、練習メニューは、ランニング~素振り~コートづくりと
北朝鮮の強制収容所のようなものばかり繰り返すだけ。
これほど温暖化が進む前の東北だから、クレーコートに霜が降りて
ゴールデンウイークあたりにならないと、練習は出来ないのであった。
そんなわけで、ボールを打つ経験の無いままに日々が過ぎていった。
これじゃツマランということで、ある日曜日、一緒に入部した仲間と
壁打ちをしようと近所の小学校の校庭に行った。
初めてラケットでボールを打つわけである。
サッカーのゴールの大きさの枠が書いてある巨大な板に向かって、
一旦地面に落としたボールを打ってみた。
初めてのテニスボールは思いのほか飛びが良く、
かなり大きな壁板の上を越えて、校舎の窓ガラスを
粉々に砕いたのである。
注)当時の校舎は木造でガラスも薄かった
ということで、ワタクシのテニス人生における記念すべき第一球目は、
コートでも壁でもなくガラスを粉砕するという、この先の人生を
暗に象徴するかのようなものであった。
その日は、割れたガラスの掃除と交換でテニス人生の
初日を締めたのであった。
ふたたび続く・・・のだろうか。
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