昭和とか、トスとか。

テニス



四日市の朝ランで。

めちゃ渋い喫茶店。

昭和のお店ってこんなだったよね。

営業しているのだろうか。
スパゲッティ、食べてみたい。


さて、実は1年前に書いたこと

インカレを見ていてふと考えた。

サービスのトスの上げ直しを見ていて思った。
選手によってなんだけど、上げ直しが多い選手はどの局面でも多く、
拮抗した場面ではさらに顕著になる。
ほとんど風がなかった会場だけど、なかなかトスが決まらない。

もちろん何度上げ直してもルール内だからいいんだけど、
相手もタイミングが取りづらいだろうし、本人もストレスだろうなと思う。

見ていて、そんなにトスがずれているわけでもないんだけど、
本人の中ではスポットに入っていないのだろう。

サービスの打点の設定範囲が狭いのだろうか。
やっぱり気持ちの部分がほとんどなのだろうな。
かわいそうになるくらいに上げ直しをしている選手も少なくない。


昔、コーチたちとトスの話になった。
ワタクシは上げ直しが無い派。
「テニス人生で一度もトスを上げ直したことはない」と言ったら、
「そんなわけないだろっ!」って総ツッコミを受けたけど、
そう言っても過言ではないくらいに上げ直した記憶がない。

上げ直しは記憶から削除される仕組みのになっているのだろうか。
いくら思い起こしても、上げ直した記憶がないのだ。


レッスンではサービスのパートでトスの上げ方を教えたりもする。

まずはボールの持ち方。
手のひらでがっちり掴まずに、かと言って指先すぎず。
人差し指と中指の付け根あたりにボールの中心を感じて。

上げ方は、手首を使わず上に押し上げるように。
打点近くの棚にボールをフワッと置く感じ。
どうしても手首を使ってしまって安定しない人は
コップを持つみたいにするのもありとか。

あ、その前段ではフェンスなどにラケットをあてて
まずは打点の確認をしてからね。

あとなんだろ。
トスを上げて打たずに落とした時の場所を決めて置くとか。

そしてコーチは言う。
「トスが悪かったら打っちゃダメです。何度でも上げ直していいんです。」
「サービスのスイングの通り道にボールが上がった時だけ打ってください」

そんな感じでレッスンでもトス上げの練習をしたりするのだけど、
さながら、トス上げ道場、トス道みたいな練習になっているのはなぁ・・と思う。


ワタクシはあまり細かくトスの技術を掘り下げすぎないようにしている。
今はもう実際にレッスンすることはほぼないので「していた」が正しい。

トスをあれやこれやと細かく技術にするとかえって安定しない。
たかだかボールを頭のうえに上げるだけなのに手の中の何ミリの場所とか、
手首の角度が何度とか、空中何センチの範囲にとか難しくすると、
プレッシャーがかかってどんどん出来なくなっていくだけ。

大昔、超大御所コーチの研修を受けた。
その方は何冊も本を出しているし、スイングの解析、身体の使い方、
ボールの回転の考え方、グリップ1ミリの変化による違いなど、
すべての技術を網羅し、かつそれを全て打球で体現される。

加えて試合でも言った通りの技術で勝ち上がっている。
当然、全日本選手権にも出場されていたし、
その技術で若いバリバリの選手を翻弄し、相手のテニス壊すほどの試合巧者。

その方の理論は非常に難解かつ正しく、テニス技術ってこんなに細かいのかと
若かったワタクシは頭がパンク寸前で研修を受けた。

そのコーチがトスについて言ったことは今も覚えている。
「トスに技術的要素はありません。ひとそれぞれです。あとはやっていれば安定します」

あれだけ細かくテニス技術を突き詰めているのに、トスはそうなのかと驚いた。
もしかするとその時の気分でおっしゃったのかもしれないんだけど。


別の有名コーチの研修では・・・
「トスは大体この辺というところに上がればいいんです。
 あとは体が調整してくれますから。
 サフィンなんてすごく大雑把で打点が毎回違います」

言われてみればね。
もちろん安定しているに越したことはない。
あえてトスの位置を変えて、相手のコースの読みを外すなんてのはよくやること。
スピンの位置に上げてスライスを打つとか。

そのためには自在にトスを上げられる方が良いのも事実。
とはいえ、1日500回トスを上げる練習をしましょうってのもね。


ということで、色んな考え方はあると思うが、ワタクシはレッスンを
トス上げ道場ににはしない方が良いんじゃないかなと思っている側のコーチである。
うまく上げられない方には個別で矯正してあげればじゅうぶんかなと思う。

というわけで、人生で一度もトスの上げ直しをしたことのないワタクシである。
(ホントか?)

このブログ、基本的にテニス技術については書かないのだけど、
めずらしく語ってしまった。
ご意見はいりません。(突っ込まないでね)


ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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