緊急事態宣言やら時間制限やら色々なものが解除になり、
新宿も一気に人が増えた。
コロナ前ほどじゃないけど、やっぱり急に人が増えた。
大丈夫なのかな。
って、自分のその人ゴミのひとりなんだけど。
さて、ようやく観ることができた。
休日、仕事の隙間に2時間だけってことで、シネコンに駆け込んだ。
って、休みに仕事の隙間ってなんだ?
「燃えよ剣」は司馬遼太郎の時代小説。
新撰組・土方歳三の生き様を軸に幕末を描いた名作である。
ワタクシの本が大好き。
何度読み直したことか。
座右の書のひとつでもある。
幕末の揺らぎに翻弄される新撰組や藩主たち。
このイデオロギーの揺らぎは、まさに日本的な気がするが、
その中でも自分はどうあるべきか、組織はどうあるべきかを貫いた土方。
武蔵のバラガキが日本国の未来に関わって散った。
それが正しかったのは分からないが、自分の誠を貫いた。
そんな「燃えよ剣」が映画になったとあらば、観るしかないでしょ。
あっという間の2時間超。
期待通りというか、期待そのままだった。
面白かったけど、期待以上ではなかったかな。
やっぱりこ小説を2時間で再現するのは難しいのかも。
小説は何度も読み返して、様々な切り取り方ができる。
幕末活劇的に、土方と近藤の関係性から、土方とお雪の関係から、
土方の生き様から、土方の貫いた組織論から、とか。
たくさんの要素が入っていて、多くの切り取り方ができるから名作なのだろう。
それを2時間の映画ですべて表現すると、「小説の映画化」になる。
いや、それが大正解なんだろうけど・・・
2時間で、幕末の混沌とした状況も分かるようにして、
新撰組の起こりも分かるようにして、
近藤、土方、沖田の出自も分かるようにして・・・
そりゃ、普通に「映画化」になる。
これが大河だったら、1年かけて様々な切り取り方ができるだろうに。
大河の強みがわかったような気がした。
まあ、でも面白かった。
岡田准一の土方も良かったし、鈴木亮平の近藤勇もハマっていた。
伊藤英明の芹沢鴨もいい感じだった。
ただ、水戸藩士が、「じゃらくさいんだよ。キミは」なんていうかな。
「しゃらくせっぺよ。おめえはよ」って気がするけど。
まあいいか。
山田涼介の沖田総司も良かったけど、死ぬ直前の髪を下ろした姿は
思い切り今のアイドルだったのがちょっと・・・
幕末の登場人物で圧倒的な人気を誇るのは、やっぱり坂本龍馬だと思う。
福山雅治の「龍馬伝」も最高だった。
でもやっぱりワタクシは、土方が好きだ。
器用な世渡りはできないけど、義を貫く姿に憧れる。
新たな考えを積極的に取り入れる姿勢も好きだ。
「形がよくねえな」
それが大事なんだよね。
また「燃えよ剣」を読み返そう。
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