クッキーとか、コーチとか。

テニス

レックインドアテニススクール上石神井にて。
いただきものだそうだ。
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なんとも懐かしい缶容器。
子供の頃を思い出した。

中身は・・
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これまた懐かしい。
超ロングセラーだよね。これ。

 

さて、テニスコーチと故障はセット。
手首、肘、膝等々、痛みを抱えているコーチは少なくない。

特に多いのは、手首、肘系の故障。
毎日、打球の衝撃を受け続けるのは、やはり厳しいのだろう。

Team RECでも肘、手首の故障経験者は多数。
タケダコーチは2回、手首の手術をしているし、ヤナモトコーチも同様。
カリタコーチも肘を痛めているし、ヨシムラコーチも手首か。

そういえば、斉藤貴史プロも契約した途端に手首の手術をすることになったし、
やはり手首、肘系は痛めやすいのだと思う。
って、そう考えると、身体に悪いスポーツみたいだけど、
あくまで限度を超えたらってことなんだと思う。

 

かくいうワタクシも、若い頃に肘を痛めたことがある。
筋肉系のものではなく遊離骨折、つまり関節ネズミってヤツである。

ある時、新しいラケットが届いた。
頼んでいたプロケネックスの限定モデル。(限定という言葉に弱い)
ちなみにこの時のゴーセンさんとの2年ほどの契約がコーチ人生唯一のメーカー契約。

新しいラケットが嬉しくて早速練習。
バックハンドハイボレーというか、バックハンドスマッシュを打った瞬間、
肘に激痛が走り、そのまま腕が痺れてラケットが持てなくなった。

しばらく冷やしたり、休めたりして、なんとかプレーが出来るようになったが、
肘が完全に伸ばすことができなくなり、曲げ伸ばしで引っ掛かりを感じるようになった。

やはり何かおかしいと病院へ。
レントゲン写真を見ながら医師が言った。

「ほらここ。白い影がみえるでしょ。これ骨のかけらね」

「骨ですか?」

「そう、遊離骨折。関節ネズミってヤツ。これが動いて痛みが出るのね」

「どうすればいいんでしょうか?」

「内視鏡で手術して取り除くかだね」

「手術ですか」

めっちゃビビるワタクシ。
それが伝わったと見えて、医師が言った。

「オリンピックとか目指してる」

「いや、そこまでは。まだ」

「ウインブルドンとか」

「いや、それもまだ」

今のところは・・・みたいなことを言うワタクシ(笑)

「じゃあ、痛みは出たり出なかったりだから、そのまま付き合うかだね」

ということで、ネズミさんはそのまま肘の中に飼っておくことにした。
今も肘は真っ直ぐには伸びず、曲げ伸ばしで引っかかることがある状態。

ただ、なんとなく、こうすれば大丈夫みたいなコツも掴んだので、
今程度ならごまかしながらプレーは出来るかなという感じである。
毎日練習したらわかんないけど。
しないか。

 

テニスコーチは身体が資本。

結婚を申し込みに行くと、相手のご両親に、
「怪我したらどうするの?」
と聞かれるのは、テニスコーチあるあるだ。

コーチと言っても様々なタイプがあって、
テニスコートだけで完結する仕事ばかりではないのだけど、
世間のイメージはたしかにそうなのだろうと思う。

実際、レッスンのみで勝負しているコーチもいるし、
比率で言えば、オンコート中心の働き方が大多数なんだろうと思う。

フリーのコーチだと、故障でレッスンが出来なくなればそれまでだし、
今回のように休業になれば、収入はなくなる。

会社組織にいるコーチなら、コートに立てるまで他の業務に回ることで
対応してもらえるだろうけど、それでも「では、あなたは何が出来ますか?」
を問われるのは同じだから、いくつのチャンネルというか、
スキルを持っているかがやはり重要になるんだろうなと思う。

 

コーチは毎日の業務の中で、一定時間、いやほとんどの時間は
レッスンでテニスコートにいるはず。
そしてレッスンを終え、その他の定型業務や周辺業務をこなせば、
それでほぼほぼ勤務時間は埋まってしまう。

じゃあ、いつどうやって、他のスキルを身に付けるのか。
普通にやっていれば無理だと思う。

レッスン一所懸命やって、業務をこなして、帰って来て
「今日もよく働いたなぁ」とビール飲んでたら・・・ね。

一歩抜きん出るためには、何らか無理をして、
何かを生み出す努力をしないといけない。

一所懸命働くのは会社への約束。
それ意外の部分の伸び代は自分でつくる。
そしてそれがまた会社への貢献に繋がるように。

その方法はひとそれぞれ。
確実に言えるのは、まず時間を捻出すること。
それが出来ないと動きようがない。

仕事終わりに楽しく酒を飲むのか。
休みは仕事を忘れて、しっかり休むのか。

何が幸せなのかはわからないけど、
普通にしていたら、普通で終わるような気もする。

やはり、何かあった時のバックアップは必要。
年齢やキャリア関係なく、伸び代を求めてもがくことじゃないかなと思う。

テニスの仕事は好きだ。
テニスに関わって、ここまで来られたことに感謝しかない。
ただ、テニスに関わり続けるためには、
テニスのことしか知らないのではダメだと思う。

実はテニスコーチを仕事にしようと決めた時にそう思った。
なんだか純粋じゃないような気もするけど、
戦歴も人脈も何もない自分がテニスしか知らないで
この世界でずっと生きていけるとは思えなかった。

オンコートを貫けるのも素晴らしいことだと思う。
まさにコーチ人生だし。
ただ、何歳になっても同じパフォーマンスを維持できるとは思えなかった。
まだ24歳だったけど・・・(笑)

ということで、あれこれもがいてみた。
それが正しかったかはわからないけど、
今もそれは変わらず、あれこれもがき中である。

それはテニスに関わり続けるためになんだな。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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