パワーバランスとか、開発秘話とか。

実家から届いた荷物にパワー・バランスが入っていた。
次に届いた荷物にも、またパワー・バランスが。

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都合、3個のパワー・バランスが届いたのだが、
これについて何のコメントも無いので、
いまひとつ意図が分からないままだ。

自分が着けてみて良かったからなのか、
はたまた取り扱いを始めたのか、
とにかく使ってみなってことなんだろうか。

サイズも色もバラバラだが、よく考えたら
子供の分も含め、全員分あるようだ。
ワタクシ自身は良いと思って着けているが、
果たして子供は体感できるのだろうか?
それ以前に、これ着けて学校には行けないよなぁ。

さて先日のこと、ブリヂストンさんとお会いした。

Ken’s担当のS田さん、
ボールについて話をしたいとのことだった。

で、一緒に来られたのが、開発担当のYさん。
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現状のボールについて、ワタクシたちの意見を聞きつつ、
ボールの製造工程や素材についてお話しいただいた。

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同じ見えるフェルトもまった違うく製法が取られていて、
それにって、質感や厚み、反発や打球感が変わるそうだ。
ボールに貼られてしまうと分かりづらいものも
シート状だと、なるほど随分と違うものだ。

また、内圧の掛け方やパッケージングの方法、
フェルトの貼り方など、話はどんどんディープな方向へ。
ウ~ン、勉強になるなあと思いつつ拝聴していた。

しかし、話はさらに深まり、本題のボールからラケットの話に。
ここからがこの日のハイライトだった。

実はこのY氏、福井烈プロとは幼馴染みで
ダブルスも組んでおられたというスゴイ御方。
そして、ある年代以上の方には思い出深い
カワサキラケットのご出身である。

カワサキといえば、ワタクシがテニスを始めた頃は
フタバヤと並び、国産ラケットの2大ブランド。
そこに新興著しいヨネックスが、カーボネックスをひっさげて
割って入ってくるという勢力図だった。

他にもミスターテニス(知ってるかな?)とか
スカイライン(たしか三井物産が取り扱ってた)とか
色んなブランドあったが、この話を始めるとキリが無いので
この辺はまた次の機会にでも。

実はテニス業界にはカワサキラケットや
フタバヤラケット出身の方がたくさんおられる。
それだけの大ブランドだったということだろう。

当時、カワサキラケットの看板選手といえば、
神和住純プロと福井烈プロだった。
ちなみにフタバヤは平井健一プロ、
ミズノは九鬼潤プロだったっけ。
で、ヤマハは、え~と・・・
あ、また終わらない方向に話がそれた。
イカンイカン。

このY氏、カワサキの看板選手、福井プロの右腕となる
グラファイト707を開発したのだそうだ。
この707は福井選手がカワサキで最後に使ったモデルだと思う。
実はワタクシも学生時代、707を使っていた。
(え?お前のことはどうでもいい?そうですか)

その後、福井プロのブリヂストン移籍とともにY氏もブリヂストンに転身。
B10シリーズやプロビームの開発に携わったのだそうだ。
「稀代の名機、B10やプロビームをつくったのがこの方か」
と、万感の思いの中で、様々なお話しを伺った。

プロビームの名称決定の経緯、
ボックスフレーム形状がひらめいた瞬間、
現在のラケットの流れ、打球感の作り出し方、
果ては、福井プロのラケット選び、ゲンかつぎ、
神尾米プロとのラケット開発話、
Y氏自身のラケットへの考え方など、
ヨダレが出るほど面白い話満載だった。

残念ながら話題が広がりすぎて、
どの話まで書いて良いのかまったく分からず、
ここに詳しく書くことはひかえざるを得ない。
興味のある方は、ワタクシに直接聞いてください。

しかし、こんな生き字引みたいな方、いるんだなぁ。
今度、飲みながら、一晩中でも話をお聞きしたい。
S田さん、セッティングしてください。

それともこういう話、USTREAMで流したらどうだろう。
テニスギア好きな皆さんにはとても面白い放送になるんじゃないかなぁ。
この前みたいに、twitterで質問を受け付けたりしながらなんて面白そう。

ちなみにワタクシ、BXが一番好きだった。
シリーズには数モデルあったが、
白黒のツートンに赤く細いラインが入ったヤツ。
確か白戸プロが使っていたっけ。

白戸プロといえば、セイコースーパーテニスにも出場、
あのクレーバーはプレーに憧れ・・・

あ、また話しが終わらない方向に。
この辺でやめておきます。

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