自己管理というもの

休日は子供とテニスをしている。

おかげで、草野球には全然出られない。
今年出たのはたぶん1回だけ。
ほぼ脱藩浪人状態だ。
あまりに出ていないと、ますます出づらくなって、
このままフェイドアウトしそうな感じもある。

しかし、子供たち自ら「テニスしたい!」と言うのなら、
出来る限り付き合ってあげたいと思う。
野球のほうは仕方ない。

昨年末くらいから、ようやく試合が出来るようになった。
出来るようになったといっても、カウントやコールの仕方など、
ルールを覚えたという程度だ。

これも最初のうちは、お互いにダブルフォルトを積み上げて
ただカウントだけが進んでいくというものだった。
本人たちもつまらないだろうし、観ているこちらも
寒風吹きすさぶ中、試合の中身も寒いのには閉口した。

そんな(気候も内容も)寒い試合がしばらく続いた。

しばらくすると、少しサービスが入るようになってきた。
サービスが入ってくるから、リターンもしなければいけない。
リターンが返ってきたら、ラリーもしなければいけない。
次のボールへの構えも必要だ。

何より、お互いに負けたくない。
勝つためにはどうすれば良いか考えなければいけない。

サービス練習の真剣度合いが上がった。
ラリーで必死にボールを追うようになった。
逆にボールを置きに行く中途半端なスイングも出始めた。
まあこれも本人たちなりの工夫の過程なので黙って見ている。

まだスーパーヘタクソである。
相変わらずダブルフォルトは多いし、ボレーはほとんど出来ない。
とりあえず何も目指していないし、どうなりたいも無い。

しかし、ここまでが長かった。
「ここまで」というのは、自分で何をすれば良いかを
考えるようになるまでである。
やはり、試合(らしきもの)が出来るようになると、
自分たちなりの工夫をするらしい。

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そして毎回、勝った負けたで大騒ぎである。
弟は劣勢になると、涙をこぼしながらサービスを打っている。
兄はちょっとリードされると、顔が引きつる。
くどいようだが、二人ともヘタクソだ。
ただヘタクソなりに真剣にやっているから、それで良いかなと思う。

本人たちも、テニスが面白いのだろう。
休日前夜は、「明日テニスできるよね?」と聞いてくる。
だから、付き合ってあげようと思う・・・・のだが。

昨朝、テニスに行く予定だった。

「何時に出るの?」と聞いてきたので、
「7時25分に出るよ」と答えておいた。

「テニスウェアに着替えなさい」と2回言った。
「ソックス履きなさい」と2回言った。
ノンビリご飯を食べていた。
出かける時間を過ぎたのに、着替えも終わっておらず、
ゲームのパスワードの話をしていた。

頭にきたワタクシ、「テニスは中止!」と言い放った。
二人とも慌てて「ゴメンなさい!すぐやります!」と言った。

   「誰もテニスしてくれなんて頼んでない。中止!」

   「ゴメンなさい。もうしません!」

   「ダメ!もうやらない」

   「テニスやらせてください!」

   「ダメ!もう今日はフリー。ゲームなり好きにやって良し!
    お父さんは仕事をします!」
   

結局、テニスは中止。
諦めた長男は塾の勉強、次男はPCで英語の勉強、
ワタクシもPCに向かって仕事をはじめた。
練習には最高の天気だったがダメなものはダメなのだ。

自分がやりたくてやっているテニスなら、
時間くらいは自分で管理出来なければいけない。
誰かが面倒見てくれると思ったら大間違いだ。
自立出来なければ上達も無い。
まだそこからなんだなと凹んだりした休日の朝。

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