扇子とか、懐かし本とか。

口内炎が出来た。
モノを口に入れるたびにやたらと痛い。
まあ、食欲が抑えられて良いという解釈にしておこう。

さて、ようやく春らしくなってきた。
外を歩くと汗ばむほど。
やっぱりこうでないと元気も出ない。

これからの季節手放せないのが扇子。
どこそこでパタパタやっているわけではないが、やはりあれば便利だ。

もう3年ほど使っているマイ扇子。
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基本的には自分への言葉である。
文句や出来ない理由を探していては前へ進めない。
有言でも無言でも良いのだが、やりたい気持ちと
出来る方法を探して行動しようってことだ。

よって、部下に見せるためのものではない。
これを突きつけたことがあるのは、柄田コーチだけである。
(結局、見せてるじゃん。苦笑)

ちなみに、DRKさんの扇子は
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そこまで好きですか・・・

話は変わって、懐かしい本を買った。
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村上龍、’87年の作品。
Amazonで(中古)1円だった。

当時、「テニスボーイの憂鬱」なども書くほどテニスにはまっていた
村上氏が世界ツアーを観戦して回ったエッセイ集だ。

このエッセイ、何かの雑誌に連載されていたようが気もするが、
どの雑誌だったのかは覚えていない。
エッセイを書くために、世界ツアーを見て回れるなんて、
作家というのはなんと良い仕事なんだろうと思ったものだ。

本には村上氏の大好きなアンリ・ルコントのことがたくさん書かれている。

ルコントはワタクシも大好きだった。
本にもあるとおり、キレのあるショットは芸術品だし、
ともすればあっという間に崩れてしまう試合展開は
まさにジェットコースターだ。

どんなにリードしていても握手するまでは安心出来ない展開、
どんなに負けていても何かが起こるのではないかと思わせる意外性は
他のどの選手よりも目が離せなかったし、ある意味、
最高のエンターテナーだったと思う。

この頃が一番テニスの試合を一所懸命観た時期かもしれない。
今のようにWOWOWもGAORAも観ることが出来なかったし、
インターネットも無かった。
4大大会と国内大会の中継と、毎週のワールドビッグテニスを
食い入るように観たものだ。

ボルグ、コナーズ、マッケンロー、ベッカー、レンドル、エドバークはもちろん、
ヤーリード、サンドストローム、ジボイノビッチ、デイビス、など、
書ききれないほどのたくさんの個性的な選手のプレーに憧れた。

ポール・アナコーンに憧れて、プリンスグラファイトに40ポンドという
超ローテンションでストリングを張ってみた。
デビット・ペイトのサービスこそがコースを読まれないのだと、
野茂英雄ばりのトルネードフォームでサービスを打ってみた。
ベッカーを真似て、少し厚めのグリップでサービスを打ってみた。
逆にエドバーグのように薄く握って、頭のはるか後ろにトスを上げたりもした。
とにかく、ありとあらゆることをやってみた時期だった。

松元コーチからは、
「昨日、誰のテニスを観たかがすぐ分かる。影響されやすいなぁ、お前」
なんて言われていたっけ。

そして今、誰の真似でもなく自分が一番しっくり来る打ち方におさまっている。

まあ、結局はそんなものなのだが、この本を読んでそんな頃を思い出した。
迷いっぱなしのそんな時代も結構楽しかったな。

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