メジャースポーツと 退き際

メジャーリーグの開幕戦、少しだけ観ました。

松坂のピッチングがスゴイかどうかは、
素人のワタクシにはよく分かりませんが、
開幕投手、そして日本ですから、
緊張しないわけは無いんでしょうね。

しかし、お客さんの入りがスゴイ。
チケット、高いんでしょ?

指定S席が18,000円、外野席で4,500円。
それが満員ですからねぇ。
あらためて野球というスポーツの人気を思い知りました。

当然ながら、記念Tシャツなどのライセンス商品も飛ぶように
売れるんでしょうし、あの2試合の経済効果は
いったいいくらになるのか知りたいものです。

やっぱり、「観るスポーツ」としても確立されているのが大きいのかなぁ。
観客層はまさに老若男女、あらゆる層が観に来ています。
プレー人口=観客じゃないですもんね。

テニスのトーナメント会場に来られる方々は
ご自身でプレーされる方が多いんじゃないかなと思います。
ラケットを持っている方や、テニスウェアの方が多いですもんね。

野球のように、実際にプレーしない方も呼び込めるスポーツに
なることが、メジャー度合いに関係するのかな。

その昔、セイコースーパーテニスやサントリーカップ(知ってます?)の
会場が満員の観客で溢れかえっていた頃、
おそらく自分ではプレーしないだろうなと
思われる方々もたくさん観戦していたように思います。

たとえば、選手のサインをもらうのに出待ちをする女性ファン。
高そうなカメラでエドバーグの写真だけ撮りまくっている女性などなど。

プレーを真剣に観るのもよし、単純に選手に憧れるのもよし、
(よく言えば)色々な楽しみ方があったように思います。
観るスポーツとしての確立と観客の裾野の広がりは、
その競技のエンターテイメント性を現すのでは。

まあ、野球やサッカーとは違って個人競技ですから、
そのままイコールではないでしょうが、メジャー開幕戦を観ながら、
もっともっとテニスをメジャーなスポーツにしたいなと思った次第です。

一方、パイレーツの桑田が引退を表明しました。

ワタクシ、子供の頃から野球に興味が無く、
あまり選手には詳しくないのですが、
入団時のゴタゴタなどの印象もあって、
桑田はあまり好きじゃありませんでした。

しかし、選手としすでに十分なキャリアを持ちながら、
現役にこだわり、巨人を退団し、ケガと戦いながら
メジャーに挑戦した桑田には心打たれるものがありました。

何でも始めるのは簡単ですが、挑戦し続けること、
諦めないことはとても難しい。
逆に辞め時を見つけるのもとても難しい。

ミスターテニス、”ジミー・コナーズ”が引退したのは44歳の時でした。
39歳の時は、全米オープンでノーシードからベスト4に入っています。
挑戦し続けるジミーの姿に全米が熱狂し、感動に震えたこの大会。
ワタクシも涙を流しながら観た記憶があります。

良い時に、パッと辞めるのもひとつの美学ですが、
心が折れない限りは挑戦し続けるのも、また美学です。

レベルは天と地ですが、ワタクシも毎年、AllstarClassicの
エントリー時期には悩みます。

「まだ出場して良いのか?」
「若いコーチたちに頑張ってもらえば良いのでは?」
「いい加減、裏方に徹したほうがいいよなぁ」って。

まあ、このブログもKen’sのコーチブログが増えてくるにしたがって、
徐々にフェイドアウトしていければとも思っていたり。
時期の見極めは難しいものです。

桑田の「好きな野球が出来る限りは挑戦する」という言葉と、
引退を決め、「思うように挑戦出来たから、やり残したことは無い」という言葉。
どちらも心を打つものでした。

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