とあるお店に入って、カウンター越しに
担当してくれた女性と話していたのです。
ふと見ると、彼女の左頬に巨大なやぶ蚊がとまっている。
女性はそれを払うこともなく淡々と案内を続ける。
教えてあげるわけにもいかず、
しかし、やぶ蚊の動向が気になるワタクシ。
案内の半分も頭に入りませんでした。
化粧が厚くて感覚がないんだろうか、
それとも説明を途中で止めてはいけない
というプロ意識なのか?
結局、あの蚊は血を吸ったのか?
気になって仕方がない今日この頃です。
さて、貴重な練習日。
手持ちのラジカルのストリングも張り替えていないし、
今日は新製品の試打をしてみようと、
「スピードポートキャンペーン」中でコートに設置してある
プリンスの新製品を手に取る。
まずは、O3スピードポート ブラック ライト。
杉山選手がO3ホワイトから乗り換えたモデルです。
「ライト」という名前だけあって、かなり軽い。
もともと、O3シリーズは取り回しの非常に良いモデル。
そこに加えて軽いとなると、取り回しが良すぎて、
どうしてもスイングが先行気味。
インパクトまでの加速の感覚が合わなくて、早々にパス。
女性にはちょうど良いスペックだと思います。
次に手にしたのが、O3スピードポート ブラック。
ウイルソンから移籍した、ダブルスNo1ペア
ブライアン兄弟の使用モデルです。
新製品発表会では参加者が多すぎて、
あまり試打できなかったので、
まともに使い込むのは今回が初めてのようなもの。
え~と、非常に良いです。
ウエイト・バランスともにとても良い。
持ち重りしないし、辺にトップライトでもヘビーでもない。
「ライト」じゃないんだけれど、「セミライト」くらいの感じ。
とにかく操作性が抜群です。
上に書いたとおり、「スピードポート」が
スイングスピードの向上や
操作性に大きく効果を発揮しているのが
実感出来るモデルです。
また、操作性が良いことが面の不安定さという
悪い方向に出てもいないし、比較的安定した
ボールを打つことが出来ます。
当然、ネットプレーでの使いやすさは秀逸で、
かなり振られた状況や苦しい体制からでも
リストワークでラケット面のコントロールが可能です。
今回試したのは、すべてのグロメットが
スピードポートのタイプ。
ストリングの稼動域を殺さないこのタイプのほうが
スピンの引っかかりも良いように思います。
実際、リターンなどはトップスピンをかけると
面白いように足元に沈みました。
打球感はO3特有の少し乾いた感じ。
グロメットのせいもあってか、抜けるような気持ち良さで
ボールが飛んでいきます。
スピンサービスでは、もう少し引っかかる感じが欲しいかなと思いましたが、
これはワタクシがアジャストし切れなかったせいだと思います。
1セット通して使ってみて、ダブルスの名手 ブライアン兄弟が
チョイスしたモデルであることがよく分かるように思いました。
スピーディーな試合展開には最適な1本です。
テニスを終えて、旭コーチに、
「これ、すごくいいね!
ラジカルもモデルチェンジして使えなくなるし、
次はこれにしようかなぁ」と。
すると、
「この人、またこんなこと言ってるよ・・・」
という顔どころか、そのまま口に出して、
「またそんなこと言ったって、来週、HEADの発表会で
ラジカルを試打したら、HEADになるんでしょうが」
だと。
(隣で菊地コーチも「そうそう」と頷いてました)
とにかく、ナイスな1本でした。
次はダンロップ ダイアクラスターリムの新製品を試打してみよう。
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