どこからか流れて来たのだろうか。
引き揚げるのも大変そうな大きさ。
こんなのが波と一緒に襲って来たら怖いぞ。
さて、例の映画を観た。
ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
感想。
面白かったし、面白くなかった。
ボルグはけっこう似てたかな。
マッケンローはどうなろう。
コナーズは全然違うなぁ。
ゲルライティスは雰囲気出てた。
まあ、そっくりさん映画じゃないだろうから、
そこを求めちゃいけないんだよね、きっと。
この映画のメインコンテンツである1980年のウインブルドン決勝。
もちろん伝説の試合であり、ワタクシとしてのテニス史においても
絶対に外せないものであることは確か。
ボルグはほぼ神のような存在に見えたし、
マッケンローは未来から来た破壊者に見えた。
これだけ対照的な二人がぶつかり合う様が
現実のスポーツの世界で見られるのは
本当に幸せなことだし、ある意味奇跡的な時代だったと思う。
そんな時代のど真ん中にいたからこそ、
この映画を見ようと思うのは必然だけど、
テニスというスポーツ、そしてこの時代を体験していない人は
果たして見ようと思うのか、果たして見てどう思うのだろう。
面白かったというのは、時代を思い出しながら、
懐かしみながら見られたからであり、
面白くなかったというのは、これがテニスじゃなかったら、
この時代を知らなかったら、どういう感想を持つのだろうと思ったから。
王者のプレッシャーはある意味ありふれたテーマだし、
そこに深く切り込んだわけでもないような気もした。
まあ、普通の展開だ。
あとは、テニスのシーンはやはり難しいなと思った。
ボルグのサービスのモーションへの入り方はちょっと違う。
ラケットを低く構えて、少し早く顎が上がってモーションに入る。
ヒョコッとアクションがあっての入り方じゃない。
マッケンローのバックハンドで非利き腕がラケットから離れるのが早すぎる。
テイクバックからフォワードスイングに入る前に右手がラケットから離れるので、
左手1本で引いて振ってに見えてしまうのは惜しい。
フォームの粗が目立たないようにカット割りと
カメラワークに工夫がされているのだろうけど、
ボルグ、マッケンローのフォームは、嫌という程に
インプットされているので、ちょっとの違いがすごく気になったりして。
とにかくあまりに有名な試合、あまりに有名な二人だけに
ノイズが発生しすぎて映画に入り込むのが難しかった。
きっと、あの時代のあの二人は映画以上に映画だったのだ。
ボルグがテニスシーンに現れ、マッケンローが台頭してくる。
現実があまりにドラマチック過ぎた。
きっとフィクションでそれを超えることはできないのだ。
あんなドラマチックでスリリングな時代があったってことで良いじゃないか。
と思ったりしたボルグ/マッケンロー。
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