~まだまだ予断を許さない状況ですが、
被災地、被災者の方に心よりお見舞い申し上げます。
ひとりでも多くの方のご無事、一刻も早い復旧を願っております。~
11日午後、ワタクシはオフィスにいた。
32階という高層階のオフィスである。
この日は各校の支配人が集まってのミーティングをしていた。
ミーティングが終わったその時、ビル内の一斉放送が流れた。
「今から強い揺れの地震が起きます」
直後、今までに体験したことの無いような揺れが
ワタクシたちを襲った。
立っているのがやっとの状況下、
皆で倒れそうなものを押さえるのが精一杯だった。
1回目の大きな揺れがおさまった。
あちらこちらに物が散乱していた。
高層ビルなので、免震のため
ビル全体がまだ大きく揺れていた。
ワタクシはその揺れに船酔い状態になり、
ダウン寸前だった。
あまりの顔色の悪さに、
稲葉支配人がペットボトルを持ってきてくれた。
直後、2回目の大きな揺れが来た。
ワタクシもグッタリしてるわけにもいかず、
必死で倒れそうなパーテーションを支えた。
澤村コーチはビル自体が倒壊すると思ったらしい
2回目の揺れがおさまった。
ボスが言った。
「各校に電話して、お客様とクルーの安全確認をしてくれ」
すでに電話は繋がりにくくなっていた。
そしてまだ揺れるビルの非常階段で32階から1階に降りた。
途中、座り込んでいる人や、
ご高齢の方を負ぶって非難してる方もいた。
ようやく1階に降りた。
ボスが言った。
「本社はもう良い。各自、各校に向かってくれ。
まずは安否確認、随時報告を」
ワタクシたちはそれぞれに散った。
途中の道は液状化現象で崩壊し、ひどい渋滞だった。
道路は波打ち、土砂と水が噴き出していた。
各校から被害状況が報告され、対応策が練られた。
事態が刻一刻と変化するため、
臨機応変な対応はまだ続いているのだが。
次の日、置き忘れたノートPCを取りにオフィスに戻った。
昨日の状況そのままのオフィスを後にして、
各校の対応に向かった。
オフィスの付近はさらにひどい状況だった。
こんなことがあって良いのだろうかと思った。
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