色々あって、春の展示会にはお邪魔出来なかったプリンス。
結局、あまり情報も無いままに日が過ぎ、
カタログを見るだけだったのだが、
ようやく試打をすることが出来た。
■フェイスサイズ: 95平方インチ
■グリップサイズ: 1・2・3
■ウエイト: 290g
■フレーム長: 27インチ
■フレーム厚: 22-33-22mm
■バランス: 330mm
■ストリングパターン: 16×18
■価格: 29,400円
メーカーHPによると、こんなラケットらしい。
290g、95平方インチフェイスにEXO3エナジーチャネルと
ミッドフォーカスのストリングパターンを搭載することで
競技系中級者にとって高い面安定性と抜群の振り抜き
を可能にした柔らかめフレームラケット。
飛びと打球感を調整するスピードポートチューニング機能搭載。
O3シリーズから始まったグロメット革命が、
果てしなく進行していくプリンスラケット。
正直、最初の頃のモデルは随分と硬くて
癖のある打球感に閉口したものだが、
進化するにつれ、どんどん使いやすくなっていった。
そしてこのEXO3シリーズは、適度なしなりとホールド感も実現した。
中でも、モンフィスが使用するREBELは、ホールド感と飛びが
高次元両立していて、その戦闘力に驚いたほどだった。
ここまでの進化度合いを思うに、
ZAP95への期待は大きかったのだが・・・
まさに期待通りの1本だったのだ。
フェイスサイズが95平方というと難しそうな先入観もあるが、
実際使ってみると、そんなことはまったく感じない。
適度なホールド感とともに気持ちよくボールが飛んでいく。
フェイスサイズからも分かるように、
フェイスのたわみでボールを飛ばすというよりは、
フレームのしなりがボールを打ち出してくれる感じ。
フェイスが遅れて出るほどのしなりではなく、
本当に一瞬のしなりからボールで打ち出される。
手に伝わる振動も、不快なものはほとんど無い。
センターフォーカスのストリングパターンというわりには、
若干、フェイスの芯まで柔らかい感じもあるが、
このへんは、競技系中級者を狙ったものとしては
ど真ん中のセッティングなのだろう。
290gのウエイトは少し軽いような気もするが、
バランスが偏っていないので、取り回しの違和感は無い。
95平方インチのフェイスながらも、ネットプレーに
苦労しないのは、ウエイトとバランスのおかげかもしれない。
また取り回しの良さはストロークにも生きる。
一瞬ヘッド遅らせて、ストレートや逆クロスに打ったり、
ヘッドを早めに出してクロスに落としたりという
コントロールがしやすい。
このあたりの操作性はREBELなんかも同様だ。
スピンは少し潰して掛けるイメージ。
ストリングに引っ掛けるように打つと、失速するかも。
サービスはどの球種も違和感が無い。
特にフラットはキレイに真っ直ぐ飛んでいった。
スライスのキレも良い。
スピンサービスは、もう少し引っ掛かる感触が欲しいところ。
とにかく癖の無い、優等生ラケットだと思う。
使いこなすのに時間がかかるような完全なツアーモデルではなく、
ツアー系の入門・・・いやその少し先くらいの方におすすめしたい。
基本的にはストローク中心のプレーヤー向きかと思う。
少しのスピンで叩きたい人にはじゅうぶんな武器になるだろうと思う。
デザインはそれぞれの好みってことで。(微妙)
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