府中カレーとか、ちゃんとした仕事にとか。

テニス

レックテニススクール府中 訪問時のランチ。

パリバール 府中店
カレー2種類、スープ、サラダ、そしておかわり自由のナン&ライス。
これで1,000円しないって、めっちゃお得じゃないか。
ワタクシ的おすすめカレーにランクインである。


さて、絶賛断捨離中である。

気づけば本棚パンパンにあふれた本たちも処分対象に。
1年以内に読み返さなかった本はすべて捨てることに。

ブックオフに持っていっても良かったのだが、
まさに二束三文の値段しかつかないのがリサイクルショップ。
ガソリン代使って運ぶ労力を考えるとバカらしいのでやめた。

残すのは、まずは一部のビジネス書。
バイブル的に何度も読み返しているものは残すが、
数年読んでいないものは、もう時代的にも合わなくなっているので捨てる。

あとは歴史関係の本。
歴史好きのワタクシとしては、後ろ髪を引かれる思いもあったが、
読みたくなったらkindleで買えばいいやってことで処分。

残したのは、江口寿史、ナンシー関、司馬遼太郎とか、
吉田拓郎、井上陽水、南こうせつなど脈絡はないものたち。

最後にどうしようかと悩んだのがこちら。

テニス雑誌である。

テニスマガジン、スマッシュ、テニスクラシックなど。
実はこの本たち、ワタクシが技術解説などの特集ページを担当したものたち。
巻頭特集や連載など、数年間に渡りあちこちで担当させていただいた。
担当した本は出版社が送ってくれるので、これだけ溜まっていたというわけ。
こんなに出させていただいていたのね。



その昔、某大手スポーツクラブチェーンの本部スタッフを退職し、
徒手空拳でテニスコーチになったワタクシ。
今思えば、あまりに無謀な選択である。

実際、お金もない、実績もない、人脈もなく、
将来どうなるかもまったく見えていない数年間を過ごした。

そんな折、実家に帰り、親戚の家に行くたびにこう言われた。
「長男なんだから、そろそろちゃんとした仕事に就いたら」

故郷の福島にはテニスコーチなる職業はなかった。
もしかすると数人はいたかもしれないが、
田舎の親戚には聞いたこともない仕事だったろう。

母親はワタクシの横で「いいのよ。この子は好きにやれば」と言っていた。
思えば、母親にもテニスコーチの仕事がどんなものなのか話したことはないし、
具体的に何をやっているのかよく分からなかったんじゃないかと思う。

普通に考えれば、おじさんが言う「そろそろちゃんと働いて」は
母親こそが言うべきことだったかもしれないが、
そんなことは一度も言われたことはなかった。

母親がワタクシを信じていたから・・・ってこともないだろうが、
大学で千葉に出てくるときに、
「自分のことは自分で。死にそうになった時だけ言ってくること」
と送り出した人だから、自分で決めなさいってことだったのだろう。

あ、そういえば、もうひとつ言われた。
「なにしてもいいけど、いきなり孫を連れてくるのは勘弁して」って。(苦笑)

ワタクシはたまに帰った時に言われるだけだが、
母親はおそらく親戚に会うたびに「長男は帰ってこないのか」
と言われていたに違いない。

そんなことは一切言わず、「好きにすれば良い」を貫いてくれたことには
感謝しかないというか、その胆力はすごいなと思う。


そんなワタクシも年月を重ね、少しずつテニスコーチらしくもなり、
ほんのちょっとだけ名前も覚えてもらえるようになり、
テニス雑誌からも依頼をいただけるようになった。

たしか最初に担当したのは「プロのテクニックを盗もう」的な巻頭技術特集だったと思う。
本が発売になる時、母親にも連絡をしたが、
「へ〜、そうなの」と特に喜んだ様子はなかった。

次の帰省で親戚の家に行った時、その雑誌を見せた。
おじさんが言った。
「お前も本に載るようになったのか。たいしたもんだ」

ようやく少しだけ仕事を理解してくれた瞬間だった。
紅白出場歌手かよっ!!って思ったけど。(笑)

その後もあれこれ解説を担当させていただいたのだが、
ある時実家に帰ったら、ワタクシの担当した雑誌が何冊か置いてあった。
ちゃんと買ってくれていたらしい。

少しだけ母親孝行が出来た気もした。
まあ、その程度じゃ足りないけど。

そんなこんなのテニスコーチ時代の雑誌がこれら。
いちおう取っておきますかね。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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