SBCとか、講習会とか。

テニス

先日、有明でSBCドリームマッチが開催された。

Team RECからは正林プロが出場。
現地に行く時間はなかったので、YouTubeで応援。
結果はブロック2位で決勝トーナメントに進出。


しかしこの大会もお金かかってるというか、選手ファーストな大会。
Blue Six Openのような大会が増えるとテニスも盛り上がるはず。
スポンサー様、ありがとうございます。


さて、某日はプロテニス協会のお仕事

この日のお役目は講師。
日本プロテニス協会のプロコーチライセンステストのための講習会が開催された。

プロテストはプロコーチとしてのスキルが幅広く網羅されている。
テニスの基礎的な部分からレッスンの細かな要素、
打球技術、矯正法、そしてビジネス的な知識まで、
膨大な採点項目をクリアしなければいけない。

つまり、いきなりテストを受けてもまず合格はない。
運転免許のように一発受験も可能な仕組みなのだが、
どこがどのように採点されるかが分からないと、そもそも点数がつかず受からない。

そんなわけで、受験する方はまず講習会を受けてもらうというわけ。
この日はその講習会の講師で呼ばれたのだ。

この講習会、ワタクシが入会した頃、つまり大昔は「研修合宿」と言っていた。
3泊4日の合宿で早朝から深夜まで、テニスなんたるかを叩き込まれた。

講師の方々もテニス界の大重鎮揃いで、何もしていないのに怖かった。
そんな方々の前で、教わったことが出来るかのデモ、レッスンをする。
あんなに緊張したことはない。
今ならパワハラ合宿って言われても仕方ないくらいの4日間だった。

ただ、その真剣勝負の中で得たものは多く大きかった。
プロってこういうことなんだなという意識から変わったし、
実際のレッスンも間違いなく良いものになったはず。

テストを受ける前の合宿からプロ意識を叩き込むという意味では、
あの厳しい研修合宿は必要なことであったのだと思う。


しかし近年、地獄の合宿みたいなものは出来ないし、
受験生も4日間もの合宿に参加する時間もない。
そんな事情もあって、年月を経て徐々にソフトに、
そして参加しやすい形に変わってきたのが、現在の1日での講習会なのだ。

では、テストが簡単になったかというと、それはない。
つまり覚えなれけばいけないこと、やらなければいけないことは、
4日間の合宿の時代と変わっていない。

それを1日でやるのだから、かなり駆け足にならざるを得ないし、
方向性としては、テスト対策講習会の色合いが強くなる。

それで良いのかという議論もあるが、まずは入会してもらうことが大事だし、
そもそも受験者はすでにコーチで生計を立てている前提。
ある意味すでにプロだし、「キミらはプロになるのだから」は、もういいでしょってこと。

正直、個人的には葛藤もある。
もっといいコーチになって欲しいという思いが根底にあるので、
ここではこういう問題が出ますとか、これをすると点数がつきます
みたいな講習はなぁ・・・とも思う。

限られた時間の中で、もっと実際にレッスンに役立つなにかを
参加者の皆さんに伝えられないかなと思っているが、
まずは講義に抜け落ちがあってはいけないし、そこを外さないのが優先。
受講側もテスト対策を聞きたいのだろうし、ジレンマもありつつの講習会である。


ということで、講習会というか入会制度については、
常に資格委員会で議論されている。
ワタクシ的にも、このテスト制度は優れていると思うし、
これを資格取得者の所属組織に落とし込めたらもっと良いと思う。
そんな取り組みも少しずつ動き出しているので、これはまた。


今回は受講者が多かったため、講師も増員して臨んだ。
人が増えるのは良いことである。
講師が出来るのはプロテストテスターの中でも限られた人のみ。

終了後は講師仲間とそんなことを話しながらお疲れ会。
今後ともよろしくお願いいたします!

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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