キャップとか、仮面浪人とか。

買い物

キャップを買った。

木梨サイクル

とんねるずのノリさんが主宰するブランドだ。

フラットキャップは初めてだけど、いい感じ。
ノリさんもこれからのロールモデルだなぁ。
なんにしても楽しそうなオヤジになりたいぞ。

さて、1年前のこと。

我が家の18歳児は大学受験を迎えていた。
コロナ禍で強制引退になったテニスをスパッとやめ、完全に受験モードにスイッチ。

そして迎えた大学受験。
数校受けた私立大学は全て合格。
「記念受験だよね」というワタクシの予想に反して、早稲田と慶応も受かってしまった。

最後の山場は国立大学。
それが18歳児の第一志望だった。

共通テストの日、絶望的な顔で帰ってきた18歳児。
「失敗しました」と泣き崩れる。
どうやら致命的なミスをしたらしい。

挽回できるかの個別テスト。
そして発表。

残念ながら、国立は不合格だった。
3日間、ベットから出ずに泣き続ける18歳児。

早慶受かって、何で泣く?って思うのだけど、
彼にとっては人生最大の挫折だったようだ。

そうはいっても、進路は決めなければいけない。

フラフラと今にも死にそうな顔をして部屋から出てきた18歳児が口を開いた。
「浪人させてください」

え?あんだって?(志村けん)
早稲田、慶応に合格して浪人て聞いたことないんだけど。

「嘘でしょ。大学行ってよ」
「来年もう一度受けたいです」
「いや、普通どっちか行くって。選んで」
「もうどっちでもいいです」
「早慶に失礼だろ。どっちか選んで」
「じゃあ、慶応でいいです」
「諭吉先生に失礼だけど・・まあいいか。じゃ慶応ね」
(お金かかるなぁ)

ってことで、慶応大学にお世話になることにした18歳児。
入学式では思い切り寝てたところを中継されてたけど、
とりあえず大学決まって良かったと胸をなでおろしたのだが。

せっかく大学に進んだのに、部屋に籠り切りで、何だか勉強している様子。
それもずっと。
普通、受験終わったら遊ぶでしょ。どうした?

で、聞いてみた。

「なんで勉強してるの?」
「学生なので」
「普通、受験終わったら遊ぶでしょ。友達とか彼女とか」
「・・・・」
「何考えてんのかな」

聞けば、大学に通いながら受験勉強して、
黙ってもう一度、国立を受けるつもりだったらしい。
いわゆる「仮面浪人」というやつだ。

なんだかもう好きにしてって感じになった。
慶応大学、じゅうぶんじゃないかと思うんだけど。

「わかった。好きにしたらいいよ。国立の受験料は出してあげる。
でも塾とか予備校は行かせてあげられないよ。自分で勉強してね」
「わかりました」
「あと大学はちゃんと行ってね。来年ダメだったら慶応で頑張ること」
「はい」

ということで、めでたく(?)仮面浪人になった18歳児。

お世話になっていたテニスクラブに報告に行ったら、
「大学決まったんなら、コーチで来て」と言われたが、
「仮面浪人するので無理です」と断ったらしい。
公言するものなのか?

しかしそこまでしてリベンジするかね。
ワタクシだったら、思い切り大学生活をエンジョイするけどなぁ。

とにかく我が家には考えられない不思議系の18歳児である。
1年間、仮面浪人持つのかなと思った去年の春のこと。

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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