残り時間とか、PHANTOM GRAPHITEインプレとか。

テニス

Macのアップデート。
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この残り時間ほどあてにならないものはない。
あと2時間とか言いながら、急にあと15分になったりとか。
なんであんなにブレがあるのか。

 

さて、ワタクシ世代には格別の思い入れのあるラケット。
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Prince GRAPHITEがPHANTOMの名を冠してデビューした。

Prince PHANTOM GRAPHITE107
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■フェイスサイズ:107平方インチ
■ウエイト:305g
■バランス:310mm
■ラケット厚:21.5-20-17.5mm
■ラケット長:27inch
■ストリングパターン:16/19
■グリップサイズ:G1,2,3
■価格:37,000円

 

先日、ソトヤマコーチに届いたラケットを見せてもらったのだが、
まさに届いたばかりでストリングが張上がっておらず、
ホントに見ただけで終わってしまった。

この日はスクール再開に向けてのコーチ練習会の立ち会い。
ふとソトヤマコーチの手元を見たら、張り上がったグラファイトが。

こりゃ、打つしかないでしょってことで、
コートにかかっていた他社製品の試打ラケットを
無言でソトヤマコーチに渡し、グラファイトを奪い取る。

あ、グリップテープ巻いてない。
うーん、ちょっと先重り感出ちゃうかなぁ。
ちゃんと巻いとかなきゃ。
って、人のだよ!

ストリングは・・・何だろ、これ。
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プリンスのマルチ系って言ってた。
ソトヤマコーチも機種名忘れてた。
プリンスさん、すみません。

まあ、細かな部分で好みじゃないところもあるが、仕方ない。
(人のだって)

 

さっそく打ってみる。

おお!やっぱりグラファイトだ。

ボックスフレームの適度なしなり感は、さまにグラファイトのそれ。
いい具合にボールをホールドして弾き出す、あの感触。
ああ、ボックスフレーム、やっぱりいいね。

そしてここが進化ポイントなのかな。
フェイス上部、フレームトップ方向でヒットしても
ボールの失速感、フレームの負け感がない。

昔のグラファイトってやっぱりオフセンターは面がブレたし、
しなり負けした感じあったもんね。
107フェイスで負け感がないってのは大きな変化だと思う。

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フラットビームではなく、トップに向かって厚みを出している恩恵かな。
そしてその厚みの変化が、ぱっと見ではあまりよく分からないのも
ポイントが高いと思う。
やっぱりツアー系はフラットビームっぽくないとね。

フェイスサイズが大きいので、パワーはある。
どこかにすっ飛んでしまうような無責任なパワーではなく、
フェイスが適度な抑えも持たせてくれてのパワー。
コントロール的にも安心感が持てるレベルに収めたパワーである。

そしていちばん感じたのはスピン性能。
それほど意識してヘビーにトップスピンをかけようとはしていないのに、
下から上に自然に振り抜いただけで、しっかりスピンがかかり、
相手コートに深く刺さり、そして高く跳ねてくれる。

ラケットの適度なしなりとフェイスサイズ。
これがパワースピンを生み出してくれているように感じた。
やっぱりスピン系に強いグラファイトの系譜は
そのまま引き継がれているようだ。

 

ネットプレーもそのフェイスサイズからか非常に打ちやすい。
フェイスがボールをくわえ、一気に押し出してくれる感じ。
大きく振らずとも、ちゃんとパワーのある打球が出てくれる。

タッチ系というか、強くバックスピンをかけての
止まる(戻る)系のドロップボレーも切れ良く決まる。
やっぱりフェイスが大きいと回転かけやすい気がした。

107というフェイスサイズは操作性にはマイナスかもと思っていたが、
それほどの違和感はなかった。

おそらくグリップテープが巻いてあったら、
もっと操作性がよく感じたんじゃないだろうか。
ちゃんと巻いといてね。
(って、何度も言うけど、人のだよ!)

 

で、実はいちばんよかったのがサービス。
意外なことにフラット系がビシバシ入った。

たまたま調子が良かっただけなのだろうか。
いや、そんなことはないと思う。
しっかり振り抜けて、振った分プラス適度なパワーアシストで
ボールが伸びていくのは、とても気持ちよかった。

スライス系、スピン系も思った以上に回転がかかってくれた。
むしろ、若干セーブ気味に打ってちょうどいいくらい。
サービスがこれだけ思い通りだと、とても助かる。

 

グラファイト、ボックスフレームというキーワードからは
難しいラケットなんじゃないかとの先入観を持ってしまうかもしれないが、
このファントム・グラファイトは決して難しくない。

フェイスサイズの大きさによる恩恵は、これまでのグラファイト同様だが、
テキストリーム素材、そしてテーパービームと、新たな味付けにより、
さらに扱いやすく、パワーアップしている。

かつてのグラファイトファンの方はもちろん、
グラファイトには憧れたけど使えなかったという方も
ウェルカムなラケットに仕上がっていると思う。

 

残念だったのは、グリップテープが巻いてなかったことと、
ストリングのテンションがどうにも低かったこと。

ソトヤマコーチに「いくつで張ったの?」と聞いたら、
「45ポンドです」とのこと。
107フェイスにナイロンを45ポンドはさすがに低くないか。
だって、少し打つとストリングがよれちゃって、もう。
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次は、4Gを50ポンドにしてみようっと。
(って、人のだって)

あともうひとつの違和感。
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グラファイト最大の特徴であるスロート部のバー。

ワタクシ、サービスの時に左手に持ったボールを軽くスロート部に入れ、
指をフレームにひっかけた状態からトスをあげるのだが、
これがあると、スロート部にボールが入らないし、
指がフレームに届かない。

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これは大きな違和感だった。
まあ、それでもサービスは調子良かったし、
それがあってのグラファイトだからいいんだけど。

次回はグリップテープを巻いて、ストリングは
もう少し強めのセッティングで試打したいと思う。(コラコラ)

 

ひと通りの印象をソトヤマコーチに伝え、
「どう?同じような印象だった?」と聞いたら、
「まだ打ってないんでわかりません」だって。

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げっ!まだ打ってなかったのかぁ!
初打ち、奪っちゃった、ゴメン!

いいラケットだったよ。
(いい加減にしなさい)

ためブロ

ためブロ

福島県生まれ。 普通の公務員の家に育ち、小〜中学校はバスケットボール部に所属。 強豪校のあまりに厳しい練習とレギュラー争いに嫌気がさし、個人スポーツをやることに。 高校で見つけたのがテニス。 当時まだ硬式テニス部は少なく、進学した高校でもまだ「テニス愛好会」だった。 テニスといえば女子、しかも愛好会という緩そうな雰囲気に惹かれ入部。 しかし、女子はおらず、東北なのでクレーコートが使えるまで、毎日ランニングと素振りの日々。 加えて、素振りをした途端に、先輩に「センスなし」から一刀両断。(笑) そんなテニスとの出会いが、今に至り、テニスで生きているという不思議な人生。 テニスを軸にたくさん勉強させてもらったことを駆使して、 テニス業界、スポーツビジネス界で生きている今現在。 座右の銘は「努力に勝る天才なし」 セミナー講師や研修も得意技。

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