まだこれからすべきこと、しなければいけないことはたくさんあります。
忘れないこと、続けることです。
頑張ろう、日本!
動いている。
なんだ?
大きな牛である。
車ギリギリの距離で繋いである。
しかも細い杭とロープ1本で。
牛が本気で引っ張ったら簡単に抜けそうだ。
あの角で突っ込まれたら・・・ちょっと怖かった。
さて、そんな牛のいるここはどこかというと、
埼玉は大宮健保グランド。
河川敷の広大な敷地に野球場やテニスコートが無数に配されている。
構内路には桜も咲いていてのどかな雰囲気。
だが、この日は春の戦いの初日。
東京実業団の春期リーグが始まったのだ。
我らレックは順調に3部まで昇格。
目指すは日本リーグ。
さらなる高みを目指し戦う。
この日の相手はNTTドコモさん。
会場に着くなり、井原コーチが叫ぶ。
「げっ!先輩が二人もいます」
井原コーチの高校は関西のテニス名門校。
当然、その先輩も大学ではインカレだそうだ。
ここまでの勝ち上がりでも、元インカレ選手は何人もいた。
しかし3部まで来ると、その比率も高くなるのは道理。
そういうものだと思って戦うのみである。
試合が始まった。
昨年はレック大躍進の立役者となった茢田コーチ。
「神様、茢田様」と言わしめたポイントゲッターである。
JOP挑戦中の梁元コーチ。
ランキングも二桁に入り、さらなる上を目指して修行中。
試合はフルセットに縺れ込む。
相手チームは井原コーチの先輩ペア。
このダブルスで確実に勝ち星を上げてきたっぽい。
ベンチコーチには成田主将も入る。
最後は振り切り、フルセットで勝利。
レックのNo.1を張る井原コーチの実力は折り紙付き。
そこまで打たなくていいよってくらい打ちまくっていた。
それに触発されたか、中川コーチ。
もともとハードヒッターではないので打球はそこそこだが、
気合いは半端じゃない。
ずっと「ふぅー、ふぅー」と怖い顔をしていた。
あまりの気合いでなのか、チェンジコートで
「井原クン、どういうのがいい?ボレーがいい?
オレが引き立て役になるからさ。なに?ボレー?」
とまくしたてていたら、井原コートがひと言。
「中川さん、相手に聞こえてます」(爆笑)
「あ・・・わざだよ。作戦ね、作戦」と言い訳していた
中川コーチの顔が若干焦っていたのをワタクシは見逃さなかった。
そんな楽しい一幕もあったが、ストレートで勝利である。
シングルス3は宮田コーチ。
昨年のビネスパルでの活躍を認められ実業団デビュー。
元々が天然タイプなのか、緊張した様子も無く、
明るくポイントを積み上げていく。
こちらも圧勝でストレート勝利。
シングルバックハンドでメッチャ打ってくる。
一発当たったショットはエース級の威力。
ただ、体力がついていかなかったらしい。
途中から息切れして、すべてをハードヒットとはいかなくなった様子。
ポイント毎に膝に手をついてゼエゼエと喘いていた。
このへんは社会人リーグの宿命かなぁ。
やっぱり継続的にやっていないと厳しいんだな。
結局、ストレートで勝利。
そしてシングルスNo.1は井原コーチ。
高校時代の2学年上の先輩との対戦。
高校時代は勝った事が無いと言っていた。
5−0の全勝で初回戦勝利である。
スコアは的には圧勝だが、相手も「全敗は初めて」という程強かった。
3部リーグのレベルを覗けた初戦だった。
まだ戦いは始まったばかり。
確実に勝ち星を重ねて2部昇格を決めたい。
応援に来てくださった皆様、ありがとうございました。
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